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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
369/2604

第三十二部 第三章 親父の自分語り

「「「え? 」」」


 アポリト達が男も追加でコンプリートの話を聞いて後退りする。


「いや、しないから」


 俺が必死になって首を振った。


 そう言う目で見ないで欲しい。


「どんどん想定しない方向に突っ走ってませんか? 」


 カザンザキスさんが樹老人(しゅろうじん)さんを見て困った顔をした。


「はあ……」


 樹老人(じゅろうじん)さんが深い深いため息をついた。


「意外性が凄すぎて何とも言えないね」


 ダグダ師匠も同じように呆れた顔をした。


「竿役なら突っ込むだけ何で変わらないですよ」


 精霊が入ったクニヒト大佐が優しい微笑みを浮かべた。


「変わるだろうが! 」


「あのな、俺がまだ中学生の頃だ」


 親父がいきなり自分語りを始めた。


「は? 」


「あの当時は友達同士で泊まり合いして、父親や兄貴のAVを一緒に見たりしてたんだがな。友人にちょっとヤンキーはいった奴がいて、そいつが父親の洋ポルノを持ってきたわけだ」


「はあ? 何の話してるんだ? 」


「まあ、聞け。大事な話だ。で、途中で男二人と女一人が出て来てな。男と女がバックでし始めたんだ。そしたら、もう一人の男が女に絡むと思うだろ」


「えーと」


「何と、男の方に突っ込みやがったんだ。当時は田舎だったし中学生も今くらい、いろいろ乱れてなくてな。皆が驚いたわけだ」


「……」


「入れるとこ間違えたのかと思ったら、突っ込まれた男が喜んでるし、中学生だったお父さん達ドン引きだ。でヤンキーだった彼はホモリーとか言われてだな……」


「……何が言いたいの? 」


 俺が呆れ果てたように聞いた。


「まあ、性癖は早めに言っとけよと言う話だよ」


「俺はそっちの趣味ないから! 」


 俺が激怒して叫んだ。


「何、悪い事ばかりじゃないさ。それから、ヤンキーだったホモリーは親父さんだけには敬語で話すようになったからな」


「そりゃ、掘られそうで怖いからだろ! 」


「遠慮するなよ。ちゃんと俺はそんなお前を受け入れるから。尻を貸すのは無理だけどな」


 親父が微笑んだ。


「馬鹿じゃねーの! 違うと言ってんじゃん! 」


 俺が激昂してさらに叫んだ。


 勘弁してくれ、何でいつもずれてんだよ。


 ほら、アポリトとかヨシアキ大佐とかすげぇ顔して後退りしてるじゃん。


「とりあえず、何か手は無いのか。精霊さん」


「難しいですね。そもそも、逃げるに始まって、ゲリ、ゲロ、トラウマでヒモですからね。一体どこまで進むのか、おぞましい限りで」


 精霊が入ったクニヒト大佐が呆れた果てたような顔をする。


「お、お前、そこまで言うのか」


「だって、<終末(おわり)の子>付きの精霊とか言われて、喜んでたのに、今じゃ、仲間に蔑み見られてんですよ。もう、私の立場が無いです。樹老人(じゅろうじん)さんも凄い苦労してるし、自分で反省とかしないんですか? 」 


「くっ、きつい事を……」


 流石にこれだけ言われると心が折れそうだ。


「もう、こっから先は男も入れてコンプリート以外無いですよ」


「ふざけんなぁぁぁぁ! 」


 こいつ、面白がってるだけだぁぁぁぁ!




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