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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第三十二部 第一章 プロローグ

 鳥とワイバーン達は尻を向けたまま動かない。


 たまに、身体を揺するが、催促なのだろうか。


 そもそも、鳥は相手の総排泄口に生殖器を擦り付けるだけだろうに、良く考えたら、いきなり俺にアナルも一緒に体験しろと言うのか。


 イージス艦に乗れない雌のワイバーン達が上を飛び回ってる。


 すでに一時間もこの膠着状態だ。


 しかも、イージス艦が揺れる。


 鯨とイルカがイージス艦に身体を擦りつけて来るからだ。


 しかも、魚たちもいろいろな種類が卵をまき散らしていくので、恐ろしい。


 しかし、不幸中の幸いで、島で無くて良かった。


 動物とモンスターに追っかけられたら泣いてしまう。


「恐ろしい力だな」


 親父がじっとあたりを見てる。


「これ、ヒモじゃないよね。種馬だよね。ヒモは動物や鳥や魚なんか相手にしないし」


  [ヒモです]


「ヒモじゃ無いから! 」


 俺が精霊に怒鳴る。


「こ、これ、まさか、鳥や動物や魚やモンスターと交尾したら、赤ちゃん出来るのかな」


 クニヒト大佐がとんでもない事言った。


「人間じゃ無いし、あり得るのか」


 親父が驚愕の顔をした。


「兄弟、一体、どこまで……」


 アポリトが俺を見開いた目で見る。


「いや、俺の希望じゃないから」


 俺が動揺して叫ぶ。


「これ、あかんやつだ。コンチュエで使えないわ。皆、お前に尻を向けて来るぞ」


 親父が困ってる。


「意味ないじゃん、これ」


「アマゾネスが起きたらどうなるんでしょうね」


 ヨシアキ大佐が下のガレー船を見た。


「嘘、嫁が千人超えるの? 」


 俺が震えあがる。


「いや、いくらなんでも許嫁がキレるだろ。まずいわ」


 親父が青くなって困惑した。


「回数とかも減るでしょうしね」

 

 ヨシアキ大佐も頷いた。


「逃げよう。許嫁同志の戦いで巻き込まれたらたまらん」


 固まってるメイスン中尉とかを起こしにかかる。


「そーっと脱出するんだ」


「いや、ワイバーンとか鳥とかどうすんですか」


 ヨシアキ大佐が聞いた。


「しゃーない、とりあえず、乗せたまま行くしかあるまい。早く離れないとヤバイ」


 親父が真顔で答えた。


「と、とりあえず、イージス艦を急発進します」


 事態を把握したメイスン中尉が走って行った。


「そーっとだぞ。アマゾネスを起こさないように、この包囲の輪から出てから、全速にすんだぞ」


 親父が必死だ。


「とりあえず、静かにいきましょう」


 ルイス中尉も言った。


「ど、動物どころか魚や鳥まで、こうなるのか……」


 事態を把握した樹老人(じゅろうじん)さんとカザンザキスさんの顔が怖い。


「いやいや、凄いね」


 ダグダ師匠は苦笑している。


 コンチュエ行くどころでなくなって来た。


 どうしょう。

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