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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第三十一部 第八章 一騎打ち

「き、君は誰なの? 」


 俺が自分に呼びかけるものに聞いた。


  [失礼しました。私は<終末(おわり)の子>をサポートする精霊です]


「せ、精霊? 」


 俺が驚いて聞いた。


「なんだ? 一体、どうした? 」


「いや、さっきから、俺をヒモモードにした人が話しかけて来てんの」


「マジか」


 親父が驚いた。


「相手と一騎打ちしろって」


「よし、じゃあ言われた通りやってみろ」


「無茶だろ。この能力戦闘用じゃないし」


「むう、確かにな」


 親父が悩んだ様に答えた。


「面白い、貴様の精神攻撃を私が受け止めてやる。かかってこい」


 アマリアが強気だ。


  [いいでしょう。<終末(おわり)の子>様はあいつにさせたい事を言ったらいいのです。それだけで勝てますよ]


「あいつにさせたい事を言ったらいいって」


 俺が親父達に聞いた。


「よし、雌豚でも何でもお前の思った通りにしろ」


「いや、それ、本当に俺の趣味じゃないから」


 駄目だ、誤解はもう解けないかもしれん。


「よかろう、雌豚にしたいならやって見せろ! 」


 アマリアが叫んだ。


「いや、それは俺の趣味じゃないから」


 泣きそうだ。


「くっ! 」


 また輝いたせいで、まぶしくなったのかアマリアが目を伏せた。


「仲良くしてよ、子猫ちゃんでどうかな? 」


 親父が言った。


「はあああ? なんで子猫ちゃん? 」


「え? 可愛い子とかに言わない? 」


「言わねぇよ」


 何だよ、この中年のおっさんみたいなセリフは、キモイだろうが。


「俺はキャバクラとかで言うぞ」


「か、母さんに知られたら殺されるぞ」


 俺が言ったら、親父が凄い顔してた。


「こ、これは内緒に。つきあいでいったんだよ」


 親父が脂汗を流してる。


 何やってんだか。


「俺も、そう言うのは知らんから、とりあえず子猫ちゃんと言ってみたらどうだ? 兄弟 」


 アポリトが答えた。


「私も(ぬし)の嫁しか知りませんから分かりません」


 ヨシアキ大佐も答えた。


「俺的な言葉だと、ララァ・〇ンは、私の母になってくれるかもしれなかった女性だ……かな? 」


 クニヒト大佐が言った。


 それ、シャ〇のセリフやんけ。


 それを考えると、シャ〇も変な人だな。


「とりあえず、言ってみろ」


 親父がしつこいので、仕方ないから、イージス艦の縁に出た。


「仲良くしてよ、子猫ちゃん」


 俺が言うと同時に光がほとばしり、俺の言葉にエコーとドップラー効果がかかった。


 モジモジしてたアマゾネスが声だけで昇天したようで痙攣してる。


 なんじゃ、これ。


「あああぅぅぅぅ、子猫ちゃんんんんんんん」


 アマリアが悶えてる。


 こ、これは効いてる。


 間違いなく効いてる。








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