第四部 第六章 タンカー
話が全部すんで、その後の晩餐会が盛況になった時に、突然、巫女のレイナさんが入ってきた。
「大変よ!! 」
「あれ? レイナさん来てたんですか? 」
俺が驚いて聞いた。
「ああ、来てもらってたんだ。ヤマトの聖樹様の巫女だと、あらゆるところの聖樹様から情報はいるし、特にレイナは特殊なスキルを持ってて、何か起こったら、それを画面にして見せる事が出来るしな」
国王が俺に教えてくれた。
「それどころじゃ無いの! はじまったわ! 向こうの世界から巨大な船が来た! 」
レイナさんが相当動揺している。
「は? 」
国王が変な声出した。
「一体、どうやって? 」
宰相が立ち上がって聞いた。
「どうも、双方の世界がつながる前に裂け目みたいなのが、これから徐々に出来てくるみたい。それを利用して来たようだと聖樹様が……」
「何だって? とりあえず、見せて見なさい」
国王が立ち上がって、レイナさんに聞いた。
「分かました。スキル遠隔視」
レイナさんが手を合わせて、スキル名を言うと、空間に百二十インチくらいの画面が現れた。
そこに、一隻のタンカーがいる。
「タンカーだな」
宰相が呟く。
「タンカー? 」
カザンザキスさんが不思議そうな顔をした。
「ああ、向うで資源などを運んでる船の事です」
「帆が無いんだが」
カザンザキスさんがさらに不思議そうな顔をしてる。
「ああ、ガソリンなど燃料を使って、動力を動かして動いてるんです」
「そ、そんなものが! 」
カザンザキスさんが驚いた。
「結構近いな。ここから帆船で数日のトコだ」
アポリトが言った。
「おい、兄弟。大丈夫か? 索敵やるなら、ちょっと遠いだろ」
「いや、それどこじゃ無いからな。 あれ、まさか鉄か? それとも何か別の金属か? 木じゃ無いよな? 」
「流石、兄弟。凄いな」
索敵で材質まで把握できるとはたいしたものだ。
「あんなもの浮くのか? 魔法で補助してやる奴もこちらにはいるが、でかすぎる」
「まあ、びっくりするわな」
俺が答えた。
皆がザワザワと騒ぎ出す。
「まあ、タンカーなら武装してるわけでもないし、話しあいで何とかすればいいだろう」
国王が咳払いした。
「待ってくれ、海底から何かでかいのが来る。クラーケンだ」
アポリトが皆に知らせる。
目の前のタンカーに百メートルを超えるクラーケンが取りついた。
ただ、サイズ的には厳しそうだった。
「なんだ? 中の人間を襲う気か? 」
国王が訝しげにじっと見てる。
まあ、タコだから、甲板から内部の人間を襲えるよな。
と言ったところで、タンカーの上部が開いたらしく、そこにバルカンファランクスが出てくる。
M61多銃身機銃とレーダーを組み合わせた奴だ。
バルカンが火を噴いて、クラーケンが文字通りミンチにされる。
腕はタンカーの甲板にあるが海上にあった頭を破壊されたようだ。
「嘘だろ? 」
「なんだ? あの破壊力は? 」
皆が騒ぎ出した。
「タンカーじゃないね。あんな武装はタンカーに無い」
俺が言うと、あたりがしんと静まった。
バルカンファランクスは一応、そんなとこ撃てるように改造してあると言う事で。
そんな生物とか撃つ奴じゃないとか、近すぎて撃てねぇよって突込みは無しでお願いいたします。
重機関銃で十分ミンチになるんですが、インパクト無いし、やはりガ〇ダムのバルカンと言うつながりで、バルカンファランクスを。
男のロマンと言う事で御容赦を。
後、字数が少ないんで、今日は大目に投稿しました。
弟<仮>からはまだ連絡がありません。
どうしょうかな、男の娘。
わかんね。