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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
358/2612

第三十一部 第二章 対艦ミサイル

「? なんか来る」


 俺が窓の外を見ながら言った。


「いや、何も見えないけど? 」


 クニヒト大佐が呆れたように答えた。


「ガムビエル。何だ? 」


 俺がガムビエルに聞いた。


「……ミサイルか」


 何故か分からないが、ガムビエルから言われたような気がした。


「は? 」


 ヨシアキ大佐が必死に窓の外を見てる。


「マジか? 」


 親父がメイスン中尉を見た。


 メイスン中尉が皆のバイキング料理での配膳をやめて、走って食堂を出て言った。


「大丈夫、ガムビエルがやるって」


 イージス艦の背後からついて来てたガムビエルが光の輪を拡げた。


 光の輪が広がって行く。


 と同時に、遥か向こうで激しい連続の爆発が起きた。


「お前、目が……赤い……」


 親父が驚いてる。


「へ? 寝過ぎた? 」


「いや、そうじゃなくて、黒い目が赤くなってる」


 クニヒト大佐も驚いてる。


「え? どういう事? 」


 俺が皆に聞いた。


「分からん。だけど、ガムビエルと話してるような雰囲気になったら、兄弟の目が赤くなった」


「え? 」


 俺が気になって自分の目をこすった。


 メイスン中尉が食堂に駆け込んできた。


「対艦ミサイルが十五発。こちらに向かってたみたいで」


「そうか、どこからの攻撃だ? 」 


 親父がメイスン中尉に聞いた。


「無人ドローンから発射したみたいだね。 百キロくらい先から発射してる」


 俺が答えた。


 親父がメイスン中尉を見た。


 メイスン中尉が驚いたように頷いた。


「マジかよ」


「ガムビエルが無人ドローンの方もやるって」


 再度、外にいるガムビエルが光の輪を拡げた。


「……撃墜したってよ」


「おいおい、マジか」


 親父が驚いてる。


「分かんないけど、ヒモに進化したあたりから、変だな。いろいろと」


 俺が言った。


「……本当に人間じゃ無くなっていくんだな」


 親父が本当に驚いたようだ。


「は? どういう事です? 」


 樹老人(じゅろうじん)がそれを聞いて驚いたようだ。


「いや、進化が続くたびに人間じゃ無くなると聞いた」


 親父が言った。


「ええええ? 」


 俺が驚いた。


「そんな話は私は聞いてないのですが」


 樹老人(じゅろうじん)が真剣な顔で親父を見た。


「いや、普通に考えたらそりゃそうだろ。<終末(おわり)の子>だからな。そもそも人間じゃ無いし」


 親父が答えた。


「いや、人間じゃ無いものが産まれたってわけ? 」


 俺が必死になって聞いた。


 そういや、樹老人(じゅろうじん)も言ってたな。


 俺は本当に人間で無いのか。


「そりゃ、そうだろ。だって母さん、神様だぞ? 」


 親父が呆れたように笑った。


「あ、そうか」


 言われてみれば、そりゃそうだ。


「もう、良いんじゃないでしょうか。すべてを教えていただけませんか」

 

 樹老人(じゅろうじん)が真剣な顔で、本当に真剣な顔で親父に聞いた。



 

  


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