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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第三十部 第七章 力の顕現

「で、許嫁さん達は? えらい早いじゃないか」


 親父が俺に聞いてきた。


「いや、皆、少しやったら痙攣して凄い事になって、動かなくなっちゃって」


「は? 」


ヨシアキ大佐が唖然としてる。


「むぅ、つまり、絶倫にエッチの方も化け物クラスになったと言う事か」


 親父が感心してる。


「ぜ、絶倫? エッチの化け物? 」


 茶色がかった金髪の子が耳たぶまで真っ赤にして呟いている。


「き、君は自分の置かれている立場をどう思ってるんだ? 」


 カガがたまりかねて怒ってる。


「いや、こんな場所で進化するのはおかしいと言ったら、許嫁達が私達が支えるからとか言ったから、いきなりヒモに進化で通ってしまった」


 俺が困ったような顔で答えた。


「なんで、もっと拒否しないんだ」


 カガが執拗に追求してくる。


 何故か頬が赤い。


「いや、ごめんね」


 俺がすまなさそうに笑顔で答えた。


 するとまた、輝いたらしくて、皆が顔を背けた。


 カガが真赤になってて何かへん。


「ど、どうした? 」


 親父が心配そうにカガに聞いた。


「い、いや、性別的には私は中性なんだが、男性の部分と女性の部分があって、女性の部分が異様に反応して……」


 カガが真赤になりながら動揺してる。


「ええ? 」


 樹老人(じゅろうじん)が動揺してる。


「凄いな。数千年生きてる中性の魔物すらノックアウトかよ」


 親父が感心してる。


「こんな化け物みたいなのがヤマトに戻ったらどうなるんですか? 」


 ヨシアキ大佐が慌てている。


「ふっ、孫が一杯出来そうだな」


 親父が良い笑顔で答えた。


 駄目だな、この親父。


 と思ったら、親父に向けてベレッタM92が撃ち込まれる。


 親父が絶妙のタイミングで避ける。


「私の、私の旦那様を好きにはさせません」


 茶色がかった金髪の子が激昂してる。


「ち、ちょっと、危ないよ」


 俺が茶色がかった金髪の子に言った。


「ああ、何て、お優しい祐樹様」


 茶色がかった金髪の子が真赤になってふるふると震えた。


「大丈夫です。私が祐樹様をお守りしますし、このエレネが祐樹様の生活も全部見ます。祐樹様は微笑んで私の傍に居てくださればいいのです」


 頬を染めながら茶色がかった金髪の子……エレネが答えた。


 そういや、この子も親父が母さんに似てるとか言ってたな。


 確かに、雰囲気似てるわ。


「祐樹様は、何もしなくて良いのです。食べるものも生活のお金も私が面倒見ますわ」


 エレネが真赤になって感極まったように震えながら言った。


「こ、これがヒモの(ちから)か」


 クニヒト大佐が絶句した。


 やかましいわ。


 しかし、異様だ。


 確かに異様だ。


 何だ、この力は……まともじゃない。








 


 


 

 いつも、読んでいただいてありがとうございます。

 

 本当に励みになります。

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