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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第三十部 第二章 恐怖は続く

 と言う訳で、イージス艦も簡単な修理が出来たし、うれしい事にリヴァイアも帰ってきた。


 リヴァイアを休ませたかったが、仕方ないので美味しいものを一杯食べて貰った。


 イージス艦に乗ると、何だろう、すでにシャーロットが許嫁の中に入って仲良さそうだ。


 一体、こないだのあの騒ぎはなんだったのだろうか。


 イージス艦の縁から海を見ながらため息をついたら、親父が肩を叩いてきた。


「凄いな。さすがニュータイプだ。あっという間に許嫁にしてしまうとは」


 親父が横で笑いながら楽しそうだ。


「いや、実際問題として、どうなの? 」


「何が? 」


「母さんキレるだろうし」


「まあ、膝蹴りだろうな」


「あぅ」


「だがな、どっちにしろ、シャーロットが混ざろうが混ざるまいが膝蹴りなんだから気にするな」


 何と言うポジティブ。


「それって、どうなの? 」


 呆れたようにカガが横で突っ込んだ。


「いや、でも、戦力は必要だし。シャーロットは強いぞ」


 親父が満面の笑顔だ。


「いや、強いけど、俺は道徳的にどうなの? 」


 俺が困ったように聞いた。


「いや、絶倫なお前が悪い」


 親父が断言した。


 なんでやねん。


「あの、この船の私達の寝室も見たんですけど、旦那様をお借りして良いですか」


 アオイとミツキとシャーロットが俺の所に来た。


「は? 」


 俺が唖然として聞いた。


「良いよ。向こうに着くまでたっぷり時間あるから、たっぷり楽しんでおいで」


 親父がわけわかんない事を言う。


「「「はい」」」


 そしたら、アオイとシャーロットをはじめ、許嫁の皆が凄い笑顔で答えた。


「待て待て待て待て。え? さっきまでしてたでしょ」


 俺が悲鳴のような声で言った。


「あれは昨日の話だし」


 ミツキが笑った。


「旦那様なら大丈夫ですよ」


 アオイが凄い笑顔だ。


「えええええ? 」


 俺が助けを呼ぶかのように親父やアポリトなどを見たが、視線を外された。


 酷い。


「ねえねえ、これじゃ<終末(おわり)の子>がヒモじゃない? いくらなんでも救世主なんだからさ」


 カガが見かねて言ってくれた。


「ニュータイプなんだから、こういう救世主もありじゃないか? 」


 親父が凄い笑顔だ。


「ええ? 」


 カガが呆れたように答えた。


 横で樹老人(じゅろうじん)と今回はついて来たカザンザキスさんが凄い顔してる。


「ああ、嫁さん達にお願いだ。孫が早く見たいから頑張ってくれ」


 親父がとんでもない事を言った。


 許嫁の全員の目が光る。


 お腹を空かせた虎が鹿を見つけたらこんな目をするんだろうか?


 許嫁全員が何度も親父に対して頷いた。


 俺がアオイとミツキに船室に引き摺られていく。


 親父が口笛でドナドナを吹いた。


 ドナドナはやめて!


 マジですか!

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