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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第二十九部 第二章 コンチュエ

 そこへ、カザンザキスさんが走ってきた。


「ここに居たのか? 」


 カザンザキスさんが珍しく息を切らしながら言った。


「カザンザキスさんが調べてるとアオイやミツキに聞いたのですが、ヤマトの方はどうなんですか? 」


 レイナさんとアンナさんを置いて来たし、その後が心配は心配だが、使徒から攻撃されるのでスカイフィッシュも飛ばせないし、困ってたのだ。


「ああ、ヤマトからの話だと、君の使徒に驚いたようで、アマゾネスも君の許嫁も撤退したらしい」


 カザンザキスさんが答えた。


「ああ、それは良かった」


「いや、問題はコンチュエだ」


「は? 」


 そう言えば、仮面(ぺるそな)がいたっけな。


「ああ、仮面(ぺるそな)が暴れてるのかな? 」


 親父が苦笑した。


仮面(ぺるそな)? 」


「ああ、俺の向こうの許嫁の一人に憑りついてたみたいでして、向こうの魔の凄い奴みたいなんですが」


「それのせいなのか? 」


「何かあったんですか? 」


「向こうの世界から大量の武器を買い込んで、近隣の侵略を始めようと動いてるらしい」


「は? 」


 俺が驚いて聞いた。


「向こうの世界の銃器や兵器と魔法を使った混成部隊を作って、侵略を開始すると言ってるらしいんだ」


 カザンザキスさんが繰り返すように言った。


「一体、どこを狙うと言うんですか? 」


 いきなり、背後に現れたカルロス一世が驚いたように聞いた。


「それが、二つ候補があって、一つはパトリダなんだ。そして、もう一つがエテルノらしい」


「はぁぁああああああああ? 」


 カルロス一世が凄い驚いてる。


「すでに相当な武装を配備して、準備をかなり進めてるようで、こちらもどうしていいか分からない」


 カザンザキスさんもかなり慌てている。


「正直、ヤマトにも援軍要請は出したが、あちらも許嫁とアマゾネスの件で相当厳しいだろうし」


「とりあえず、私も一度、エテルノに帰ります」


 カルロス一世が答えた。


「そうした方が良いと思う」


 カザンザキスさんが頷いた。


「一体、誰がそんな事を始めたんですか? 」


 俺が訝しげに聞いた。


「入ってくる情報を聞くと、信じられんがチアンウェイさんらしい」


「「はあ? 」」


 俺とカルロス一世が唖然とした。


「嘘だろ? まさか、チアンウェイに憑りついたのか。ヤバイな」


 カルロス一世が舌打ちした。


「あああ、あの子強いからな。どうするか」


 俺もめまいがした。


 厄介な事になって来た。

 

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