第二十九部 第一章 プロローグ
むう、マジでやってしまった。
恐るべし、裸エプロン。
今回は意識あったし、ガチで燃えてしまいました。
何やってんだか。
赤ちゃんプレイに裸エプロンとは、ドンドンプレイが変化していくな。
でも、普通は裸エプロンが先じゃね?
と言いつつ、裸エプロンのままで寝てる許嫁も居てほっこり。
思わず、朝のもう一回も悩んでしまう。
しかし、使徒の様子を見に行かないといけないから、仕方ないので、部屋を出る事にした。
静かにドアを開けて閉めて、外に出る。
使徒を見て思った。
でかい。
ハンパ無くでかい。
「おお、起きたか」
親父がそこに居た。
「カザンザキスさんだっけ? 驚いてたわ。でかいよな」
親父が使徒を見ながら笑った。
「こんなもんで、一体、何をしろと言いたいのかな? 」
俺が愚痴った。
「どちらかを滅ぼす事を決めたら、これで滅ぼせと言いたいんだろうよ」
親父が少し苦い顔で笑ってる。
「は? 」
正直、本気で驚いた。
「お前の仕事ってのは多分それだ……」
「マジで? 」
「まあ、そういう役目なんだ。仕方ないさ。でも、最近お前といろいろやってお前なら別の答えを見つけるかもとは思ったがな」
「他の解答? 」
俺が訝しげに親父を見て聞いた。
で、目を合わせてから、せえので二人で言った。
「「逃げる」」
俺と親父が見事にハモる。
「まあ、ありっちゃありだな」
親父が破顔した。
「まあ、得意分野ですね」
俺も笑顔で満足げに答えた。
「何を言ってるのかの」
樹老人が険しい顔をした。
「ダメダメじゃないか」
カガも凄い厳しい顔をした。
いつの間にか、樹老人もカガも俺達の近くにいたようだ。
「逃げるってのもありだと思うぞ」
親父も悪びれずに答えた。
「だって、にんげんだもの」
俺も続いて言った。
「あのな、じゃあ、どちらもあかんようになるじゃないか。どちらかが消えるのは決定事項なんだぞ。どちらかしか助からないんだぞ」
樹老人が少し悲しそうな顔だ。
「じゃあ、全員で逃げたら良いんじゃないかと」
俺が笑顔で答えた。
「いや、どうなの? 」
樹老人がカガに聞いた。
「いやまあ、普通ならあり得ないけどね。普通ならあり得ないけど、やりそうで怖いな」
カガが首を傾げて答えた。
「まあ、うちの息子は逃げのエキスパートだ。安心して任せるのもありだな」
親父が破顔した。
「まあ、なるようになるですね」
俺も続いて破顔した。
樹老人とカガが顔を見合わせてがっくりと項垂れた。