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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第四部 第二章 ミツキ

「だから、兄貴、ちゃんと話を聞いてよ。その耳から指を抜いてくれる? 」


 ミツキが必死だ。


「どうせ、碌な話じゃないし」


「そうじゃないの、大事な話なの」


 ミツキが言うのでしぶしぶ、耳から指を抜いた。


「うーむ。昔はお兄ちゃんだったのに……」


 俺が少し残念そうな顔をした。


「はぁぁぁぁ? そんな事、気にする? 」


 ミツキが呆れたようだ。


「分かった。お兄ちゃんと今後呼ぶなら聞いてあげよう」


「何、その羞恥プレイ」


 ミツキが少し恥ずかしそうだ。


「お兄ちゃんはね。向こうの世界でも最後はぼっちで、こっちの世界でもぼっちで心が荒んでいるんだよ」


「はあ……じゃあ、お兄ちゃん」


 ミツキが頬を染めた。


「もう一度」


「もおお! お兄ちゃん! 」


 ミツキが大声で言った。


「意外とシャイなんですね」


 アオイがほほ笑んだ。


「はあああ、雑種に言われたくないわ! 」 


 ミツキがアオイを睨む。


「何なんだ? その雑種って」


 俺がミツキに聞いた。


「こちらの世界とあちらの世界に分かれた時に、この世界に魔法をもたらした神族がいるの。その直系を純血種と言って、他の普通の人間の血が混ざったのを雑種と言うの」


「何、その神族って」


「こちらの世界があちらの世界と二つに別れた後に滅びようとした時に、聖樹をこの世界に作る事で、この世界を維持して人間達が生きれるようにした太古の神の血筋の人達の事だよ」


 カザンザキスさんが答えた。


「はあああ? ほら、あんたの祖父が知ってるなら、あんたもいろいろ知ってたんじゃない! 」


 ミツキがアオイを睨んだ。


「私は初耳ですが」


 アオイが困った顔をした。


「ああ、娘には言わなかったんだ、いろいろと大変な事に巻き込まれて欲しくないし。だから、孫も知らないよ」


 カザンザキスさんがほろ苦そうに笑った。


「そうなんですか? 」


 アオイが驚いたようにカザンザキスを見た。


「だから、生憎とうちも純血種だよ。ニコス家はギリシャのヘーラー神の直系だ」


「えええええええええ!! 」


 ミツキが驚いた。


「いや、もうね。いまさら、各国の王や巫女など誰かだけが知ってる形になっちゃって、やはり、伝承を伝える人達は絶えてきてるしね。四十八柱……のうち八柱の国は全部絶えちゃって、何も知らないから、今回のヤマトの聖樹様の同盟に加わってないしね。アレクシアの分は、こないだ君が滅ぼしちゃったから、コンチュエがアレクシアの核を守ってて、コンチュエで君がその核を受け取ったと言う訳さ。あそこは女帝さんだけが知ってて、巫女さんは知らないはずだから君を見て騒いだんじゃ無いかな? 」


 カザンザキスさんが俺を見た。


「な、何? 嘘! 全部知ってるじゃない! 」


 ミツキが驚愕してる。


「だから、純血種の神族だと言ってるじゃない」


 カザンザキスさんが困ったように答えた。 


「でも、ヤマトの方ではニコス家が純血種とは知らなかったわよ」


「うちは聖樹様をはっきりと表に出してるわけでないし、一見小さな樹に見えるからね。よその国にも軽く見られてきたんだ。私もそういうのを味わってきたから、娘にわざわざ神族だとも言いにくくてね」


 カザンザキスさんがため息をついた。


「私も母もこの国の聖樹様なんて見た事無いです」


 アオイが不思議そうな顔をした。


「だって、高さ五メートル無いもの。身内でも見せにくいし、一見、分からない」

 

 カザンザキスさんが笑った。


「ええええ? それじゃ、力が無いんじゃないの? 」 


「ああ、あるものを封じるのに全力でやってるからね」


「あるものって」


「星をも破壊する怪物テューポーン」


「えええええええええええ! 」


 ミツキが凄い驚いた。


 カザンザキスさんが俺に向き直った。


「最初は貧乏そうだったしね。情報として本人と会った事無かったから、すぐには本人と気が付かなかった。でも、話してて気が付いた。君がユウキ君だと言う事を」


 カザンザキスが真剣な顔だ。


「我々ヘーラーの血族は君に怪物テューポーンを渡すために、ここで生きていたんだ」


「そ、そうか! だから、この子はモンスターをコントロールする力が凄いんだ。怪物テューポーンをコントロールするためには巨大な巫力がいるし! 」


 ミツキがアオイを見て納得いったように叫んだ。


 俺には何のことか分かんないんだが。


 アオイも分かんないみたいでキョトンとしてる。


「だけどね。君を見てて思った」


 カザンザキスさんが俺をじっと見た。


「多分、多分だけど、怪物テューポーンは君にはいらなくない? 」


「は? 」


 ミツキが唖然とした。


「スーパーに忙しいですもんね」


 アオイがほほ笑んで頷いた。


「待ちなさいよ! もうじき、あちらの世界とこちらの世界がつながって、どちらかが滅びる<結末の時>が来るのよ! 皆、負けたら死んじゃうのよ! 」


 少し、目を潤ませてミツキが叫んだ。


 そうか、それで、あんな汚れ仕事をやってきたんだ。


 皆を、この世界を守るためにか……。


 ミツキは昔から優しい子だった。


 こないだの猛々しさは皆を助ける為だったんだ。


 少し、じんとなった。


「いや、そうじゃなくて、君、多分だけど、怪物テューポーンが無くても、向こうの世界に余裕で勝つんじゃね? 」


 カザンザキスさんが俺の肩にポンと手を置いた。


「「「はああああああああ? 」」」


 皆が唖然とした。 

たまたま、身内の弟<仮>にスマホで話してる時に、うっかり小説家になろうに投稿をはじめたと言ってしまいました。


 私は知らなかったのですが、 十章 一部書き終わったらまとめて投稿してると言ったら、毎日一章ずつ普通は投稿して、見てくれる人を増やすそうで……。


 さらに、かなりストックして置いて、書くそうですね。


 たまたま、仕事とかで暇な時に当たるんで、ガンガン書いてたけど、そりゃ、ストックした方が良いなと勉強になりました。


 もう第四部は書き終わってるんですが、これからは一章か二章ずつ、毎日投稿する事にいたします。


 知らなかったものですいません。


 まあ、暇な間だけなんで、忙しくなったら、もう少し間が開くかもしれませんが。


 後、まだ、聞きたいことあるか? って雰囲気だったんで、ヒロインが男の娘なんだけど、主人公は手を出した方が良いの? って聞いたら、すんごい重い空気になった後、いつのまにかスマホが切れてました。


 こ、これが今やってるジョジョの奇妙な冒険 黄金の風のディアポロのキング・クリムゾンの時間を飛ばす力かっと思った後、胃が痛くなりました。


どうしませう。



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