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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第二十七部 第六章 しもべ

「こちらにいらっしゃいましたか」


 近衛のサイトウ公爵が近衛の兵士とともに走ってこちらに来た。


「ああ、ここだ」


 国王が軽く手を振った。


「会議室が爆破されたので、心配してたのですが」


 サイトウ公爵が心配そうに答えた。


 何か変だ。


 この人達が国王とかの心配とかするか?


 などと思ったら、アオイがサイトウ公爵の顔面を殴った。


「おやおや、こんなとこにも潜ってますか」


 言いながら、気絶しかかってるサイトウ公爵の頭をがっちり掴む様にして、また仮面(ペルソナ)が出てきた。


「さすがアオイ様ぁぁぁぁぁぁぁ」


 横でふわふわ浮いてる修羅についてた仮面(ペルソナ)分霊(わけみたま)が感動してる。


 すっかり、アオイに忠誠を誓ったようだ。


「なぜだ! 何故、私が掴めるのだ! 」


 仮面(ペルソナ)が動揺している。


「普通に掴めますよ。ところで、これも分霊(わけみたま)なのでしょうか? 」


 アオイが親父に聞いた。


「だと思うぞ」


 親父が答えた。


「お、お前は何をしている」


 仮面(ペルソナ)がアオイの横にふわふわとんでる仮面(ペルソナ)分霊(わけみたま)に聞いた。


 相当動揺しているようだ。

 

「私はアオイ様のしもべだ」


 ふわふわ浮いてる仮面(ペルソナ)が答えた。


「はぁあああああああ? 」


 アオイに掴まれている仮面(ペルソナ)が衝撃を受けている。


「ついでに、これも私のしもべにしましょう」


 言いながらアオイがじっと手につかんだ仮面(ペルソナ)を見た。


「やめっヤめろっ! ヤメティィィィィィィィィィィィィ」


 アオイに掴まれた仮面(ペルソナ)がガクガクと震える。


「別の分霊(わけみたま)に介入なんて神クラスでも難しいんだけど」


 横でカガが凄い顔してる。


「アオイ様は最強ぅぅぅぅううううう」


 もう一つの仮面(ペルソナ)が叫んだ。


 こええええ。


 皆が息を飲んで見てる。


 テューポーンをコントロールできるし、この子は絶対普通じゃない。


 だからこそ、いろいろ怖くて言えません。


 だって、にんげんだもの。


「冗談抜きで一旦、船かなんかで俺達だけ外に出た方が良くないか? 」


 親父が首を傾げた。


「なんで? 」


 国王が聞いてきた。


「いや、これだけ潜りこんでるなら、結構、ここで戦うにも混乱するんじゃね? 一旦、俺達が海に出てこの手を全部追わせた方が良いと思うわ」


「なるほど」


「しかし、うちの船は燃えちゃったんだけど」


「それならば新造艦に乗るといい」


 国王が言った。


「え? そんなのあるの? 」


「ああ、元々お前の船だ」


 国王が嬉しそうだ。


 もうこの時点で嫌な予感しかしません。


 眩暈がする。




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