第二十六部 第十一章 エピローグ
あれから、麗が祝融さんに連絡したとかで、潜水艦が来て人魚姫さんを回収していったそうだ。
親父は祝融さんの立場を考えて、立ち会わなかったが、いろいろとおみやげは麗に渡していた。
その後、膝カックンをさらなる必殺技にする為に、王宮の中庭で国王や許嫁など立ち会ったままで、親父と話し合ってたら、カガさんがブチ切れた。
「何で、君達はそうなるんだ! 膝カックンで相手を倒して何の意味があるのか? 」
カガさんが顔がキレまくって凄い事になった。
「おいおい、カルシウムを取らなすぎじゃないのか? 」
親父が笑いながらカガさんの肩をポンポン叩いたら、カガさんがブチ切れて、中庭が炎上した。
と言う事で全員でその場を全力で逃げ出した。
幸い、カガが親父を追っかけてったので、とりあえず、自分の王宮の貴賓室に戻ったら、何故かユイナに両腕を蜘蛛の糸で縛られた。
「え? これは、どういう事? 」
俺がきょどって周りを見回すと、いつの間に王太子の護衛のいる部屋の方側で無い方側の壁がぶち抜かれて、高価な刺繍がしてある絹でカーテンのように遮られていた。
「じゃーん、見てください」
ムラサキがその絹の仕切りを大きくめくると、そこが風呂になっていた。
「私達、専用のお風呂が出来ました」
ムラサキが嬉しそうだ。
「は? 」
「これで、身体が汗まみれでも、すぐお風呂に入れますよ」
アオイが凄い笑顔だ。
すでに、キョウカさんとか向こうの脱衣所に入りだす。
「え? 」
「あっ、なんとか間に合った」
貴賓室に走って麗が帰ってきて、ほっと一息つくと、貴賓室が開かないように鍵をいくつもかけだす。
「いやいや、まだ昼間なんだが? 」
「大丈夫ですよ。陛下も待ち望んでいらっしゃいますから」
レイナさんが笑って答えた。
「くっ、また、国王かよ」
あの国王、手段を選ばないな。
あの騒ぎを利用するとは。
ムラサキとミツキがまた、精力剤とかチャンポン作ってる。
「もう、そう言うのは止めよう」
「うん、赤ちゃん出来たらね」
ミツキがニッコリ笑った。
何かの呪いですか?
龍女さんが俺の服を脱がし始める。
「ち、ちょっと……」
「とりあえず、最初に風呂とか入らんといかんだろ」
ある程度服を脱がされるとレイナさんにお嬢様抱っこされた。
何かおかしくない?
「さっ、ちゃんとお風呂に入りましょうね」
レイナさんが言いながら、俺のトランクスを脱がせて風呂に入れた。
俺の首には何故か涎掛けが巻かれた。
こ、これはまさかの赤ちゃんプレイだと?
ば、馬鹿な!
俺の世界が広がってしまう。
く、癖になったらどうしょう。
「はい、よちよち」
キョウカさんも同じようにしてる。
ムラサキが持ってきた、精力剤のチャンポンを飲まされて、意識が飛びかけながら俺が叫んだ。
「ばぶー! 」
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