第二十六部 第四章 カガ激昂
「つまり、何が問題なんです? やり過ぎてると言う事ですか? 」
俺が樹老人とカガに聞いた。
「当たり前でしょ。しかも、めんどくさいで納得するの? 」
「普通、しませんか? 」
「しないよ」
カガが断言した。
「まあ、そもそも、いきなりやり過ぎというのはな」
樹老人が答えた。
「仕方ない。それなら、方向性を変えてみますか」
俺が皆を見回した。
「いや、貴方がそう言うと、大体、ドン引き方向だから」
ヨシアキ大佐が突っ込んだ。
「まあ、確かにな」
カルロス一世も頷いた。
「え? 」
俺が思わず驚いた。
「何か、兄弟。え? ばっかりだな」
アポリトが苦笑した。
「いや、いろいろと心外で」
「とりあえず、何するんだ? 」
親父が聞いた。
「恋文とか、まあそう言う感じで呼び出して、一応会いますよね。で、その後、激しい下痢をさせようかと」
「つまり、好きな相手の前で下痢したら、ショックで元の世界に帰ると言う事か」
親父が補足してくれた。
「ええ」
俺が頷いた。
「ちょっと! それはどうなの? 」
カガが怒った。
「まあ待て、一応、ペルソナと言う元の世界でも有名な奴だ。ここは駄目押しで、相手のトラウマを抱く画面を出させるべきだ」
親父がさらに提案した。
「なるほど、トラウマでショックを与える訳か」
「そうだ。それを見せた後、さらに下痢にさせてみれば。流石に二つも嫌な事を婚約者に見られたら帰るだろ」
親父が笑った。
「なるほど、それなら、行けるかもしれない」
「って、馬鹿なの? 馬鹿なの? こっちの話聞いてる? 」
「「え? 」」
俺と親父がハモった。
「ちょっと、君達もどう思うの? 」
「いや、いつものこいつだぞ? 」
カルロス一世が答えた。
「いつもの兄弟が良くやる手だな」
アポリトも答えた。
「私はちょっと引くけどね」
ダグダ師匠が苦笑した。
「まあ、ドン引きはいつもですから」
ヨシアキ大佐も答えた。
「おかしいでしょ? 君、あの<終末の子>だよ? 君、自分の立場分かってる? 君はある意味世界の救世主なんだよ? 」
カガが焦って叫んだ。
「いや、俺、商人ですし」
「商人なんてチンケなもんじゃないよ? 君、分かってんの? 」
「だって、にんげんだもの」
俺が笑顔で答えた。
「人間じゃ無いでしょ! ちょっと! 君は人間じゃ無いから! シュウジ? 何考えてんだ? 救世主をどう育てたんだよ! 」
カガが激昂して叫んだ。
横で俺の神様側の教育係の責任者の樹老人の顔が土気色になる。
「普通に育てただけだぞ? 」
「いや、こんな滅茶苦茶にならないでしょ! どうなってるんだよ! 過激だし、下品だし滅茶苦茶じゃないか? 」
カガの激昂が止まらない。
むぅ、魔にここまで言われてるとは。
横の俺の神様側の教育係の責任者の樹老人が泡を吹きだした。
でも、仕方ない。
だって、にんげんだもの
「何度も言うけど、君は人間じゃ無いから! 」
心を読まれたのか、カガに怒鳴られた。
やれやれ、困ったものだ。
「こっちが困ってんだよ! 」
ふぅ、短気だな。
「ど、どうなってんだよ? どうすんの? どうすんのよ、これぇぇぇ? 」
カガの叫びで樹老人が痙攣を始めた。
さぁ、困ったね。
カガちゃん激昂で困ったな(赤ちゃん、夜泣きで〇ったな)と樋屋奇〇丸の宣伝の音楽で替え歌が心の中で延々とリフレインした。
そしたら、カガがその場で突っ伏した。
今日は投稿をしくじったので、もう一本投稿をします。
すいませんでした。