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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第二十四部 第八章 鈴(すず)

 とりあえず、ヤマトの爆発した港の方へ、豪華高速帆船を戻す。


 俺達が甲板に出ると結構な爆発が港の方で起きていたのが分かる。


 目の前に何だか知らないけど、旭日旗をつけたイージス艦がいる。


「あれ、自衛隊のこんごう型護衛艦じゃね? 」


 俺が船の旭日旗を見た。


「え? 自衛隊も参加してんの? 」


 ミツキも少し驚いてる。


「……いや、それは無いだろう。まさかと思うけど、まさかかな……」


 親父の雰囲気が変わって脂汗を流してる。


「何、まさかって……」


 ミツキが親父を睨む様に聞いた。


 イージス艦の舳先に着物を着た少女がいる。


「あ、(すず)だ」


 紅葉(もみじ)が凄い顔してる。


 恐怖と困惑が入り混じったような顔だ。


「え? ちょっと、旦那の婚約者って(すず)なの? 」


 (れん)が真っ青な顔で聞いた。 


「……」


 親父が脂汗を流しながら無言だ。


「えええ? 何で、あんなトンデモナイのを! 」


 紅葉(もみじ)が震えてる。


 すいません、横で聞いてて胃が痛いんですけど。


 甲板にずらずらと市松人形が現われる。


 全部、自分で動いてるんですけど。


「あの子、付喪神みたいにして、無機質の人形とか物を全部生命があるみたいに動かせるのよ」


 (れん)の顔が引き攣ってる。


「そんな、凄い奴が日本にいたのか? 」


 (れい)が驚いた。


「居るも何も、すっごい有名だよ。タチが悪くて話すのがタブーになってるくらいだけど。つまんない事で怒ると、すぐ相手を殺すの。ぬいぐるみとか相手の部屋にあったら操れるからね。しかも、証拠も残らないし」


 紅葉(もみじ)が答えた。


「何だ、そのヤバイ奴」


 カルロス一世が驚いた。


「ちょっと、船をシーサーペントに引かせて、あのイージス艦から離れて欲しいんだけど。確か(すず)から三百メートル近くに入ったら、全部操られるから! 」


 (れん)がアオイとミツキに叫んだ。


「分かりました。シーサーペントに船を引かさせます」


 アオイが答えて指示を出した。


「何で、お義父さん! あんな化け物選んだの? 」


 紅葉(もみじ)が動揺して叫んだ。


「ええ? いろいろ言われてるけど、着物の似合う良い女性かと……」


 親父の顔が土気色のままだし、さてはヤバイ奴だと薄々知ってたのか?


「ええ、日本史上最悪の殺戮者とか凄い陰で言われてたのに」


 (れん)も呆れ果てた顔をした。


「うわぁ、凄い嫌な予感……」


 クニヒト大佐が愚痴った。 


 イージス艦から拡声器のような声がする。


「だんなさまをかえしなさい。おいていくならなにもしません。でもおいていかないならみなごろしです」


 声が四歳か五歳のような少女の声だ。


 え?


 ホラーなん?


「うわぁ、僕らの事を魔とか言ってるけど、よっぽど、あの子の方が魔じゃない? やばいよ、あれ」


 カガが凄い顔してる。


「なぜふねがにげるの? わたしとあのかたをはなすき? そうなのね。そうなのね。やはりぜんぶころさないとだめなんだ。みんなみんなしなないとだめなんだ。じゃあころさないと。かわをはいで、つめをはいで、めをえぐらないと」


 可愛い声で淡々と凄い事言ってる。


「あれ、大丈夫なのか? 兄弟」


 アポリトの顔が蒼白になっている。


「すまん。俺の嫁なんか比べ物にならないくらいヤバイ」


 カルロス一世の顔の方は真っ青になった。


「お、親父……」


 俺が親父を見ると土気色の顔をしたまま固まっている。


 皆の顔がカラフルだなんて、思ってる場合じゃ無い。


「イージス艦に追っかけられたら、流石にシーサーペントが引っ張っても逃げ切れないんじゃないの? 」


 ミツキが苦い顔をした。


「わたしのあいするかたへ。いまいきますね」


 凄い怖い事を言われた。


 イージス艦の舳先から、市松人形が次々と海に降りてくる。


 しかも、全部、海の上を走って、こちらに来る。


 これは予想外だ。


 イージス艦で来るのかと思った。


 逆に怖すぎる。


 海面をひた走る百を超える市松人形ってどうなの?


「「「「「いやぁぁぁぁあああああああぁぁぁぁぁ? 」」」」」


 男が全員悲鳴を上げた。


 怖すぎる。




 

 

 遅くなりました。


 やべぇ、いろいろと忙しくて、とうとう作品の貯金もやばくなって来ました。


 なんとかせんと。


 もう一つも一部書き終えたら投稿します。


 でも、別の作品も思いついて、つついてると言う馬鹿な話w


 汁。


 とりあえず、貯金っすね。

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