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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第二十四部 第七章 策略

 カガのアオイ達に対する説明が終わった。


 ぶっちゃけ、親父に話した話と同じだが、お蔭で許嫁達の雰囲気が和らいだ。


「そういう訳だったんですか」


 アオイが納得したように皆と一緒に頷いた。


「あれ、でも、私達、結構、王宮の貴賓室に私物を置いたままになってるよね」


 ちょっと、困ったように深雪が聞いた。


「ああ、私の方から連絡しておきます」


 レイナさんが答えた。


「しっかし、めんどくさい事になったね」


 アンナも頭をかいた。


「とりあえず、こないだ君達が無茶苦茶やって、今は人が少ないエーデルハイトの方に逃げて、様子を見て各個撃破していくしかないと思うんだが」


「え? 各個撃破って、戦うの? 」


「だって、戦わないと終わらないでしょ」


「ええ? もっと良い手は無いかな」


 俺が首を傾げた。


「ほう、良い手とは? 」


 カルロス一世が聞いてくる。


「とりあえず、和真と親父を使って、和馬を俺だと相手に勘違いさせるのはどうだろう。そして、和真を身代わりに使ったらどうだろうか? 」


 俺が皆を見回して聞いた。


「なるほどな。俺がそばにいれば、和真をお前と勘違いする奴もいるかもしれんな」


 親父が頷いた。


「少なくともアマゾネスの主とやらは、俺の顔を知らないと思うんだが」

 

「むう。それは検討の余地があるかも」


 カルロス一世も頷いた。


「き、君達、糞だね」


 カガが呆れたような顔をした。


「なんか、カルロス一世さんが段々、うちの旦那さんに性格が似て来てるような気がするんですけど」


 ミヤビ王女も頭を抱えた。


 カルロス一世が心当たりがあったのか、その場に蹲って動かなくなった。


「そう言う感じで、国王とかに俺は偽救世主をやらされたんだが」


 クニヒト大佐が厭味ったらしい顔をした。


「いや、それはとりあえず置いといてだな」


 俺が物を横に置く仕草で言った。


「ちょっと、それお父さんを思い出すから止めてくれます? 」


 アンナが赤くなった。


「ええ、結構、気に入ってるのに」


 俺が愚痴った。


「あああ、ちょっと遅かったかな? 」


 カガが向こうの方をを見て言った。


 ズズンと信じられない重い爆発音がする。 


 何でしょう?


 とりあえず、皆で船内を出て甲板に走る。


 すでにヤマトは遥か向こうなのだが、ヤマトの方で爆炎が上がってる。


「な、何これ? 」


「港の方だね。威嚇で爆弾使ったみたいだけど。港が消し飛んじゃってるよね」


 カガが苦笑した。


「君の婚約者のようだ。君を出さないとヤマトを灰にするって言ってる」


「ええええ? どうすんのよ? 」


 俺が困惑した。


「なんか、困ったな」


 親父が呟いた。


「困ったなじゃないだろ! 」

 俺が親父に怒りをぶつけた。


「まあまあ、落ち着けよ」


 落ち着いている場合じゃ無いような気もするが。

 





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