第二十四部 第五章 本題
「一つ目はまず私を今後君達に同行させる事」
それは俺に言った。
「は? 」
「一応、今頃、樹老人にも話が行ってるはずだよ」
「え? 」
「簡単な事だよ。どちらの世界が残るのかと言う大事な話に我々が噛まないのはそもそもおかしいし」
「それは、同じ世界のものとしてと言う事ですか? 」
カルロス一世が聞いた。
「そのとおり。そちらの判断だけで決められたら我々も立つ瀬がない」
それが笑いながら答えた。
「だから、お前も息子と一緒に行くと言う事か」
「と言うか、言ったよね? そうなるって! それと、あの時に何度も何度も絶対に息子の許嫁とか勝手に決めるなって言ったよね! 」
それが凄く怒ったように言い始めた。
「あ、言ってたっけ? 」
「言ったよ! それで大変な事になるから絶対やめてって言ったはずだよ! 」
「うーむ。覚えてないなぁ」
親父が首を傾げる。
「実質、君のせいだよ? お蔭で僕もフォローに廻らないといけなくなった! 」
それが目を吊り上げて怒っている。
「まあ、確かにヤバイの来てますもんね」
俺が雛や例の四人コンビとか思い出して言った。
「いや、これから来るんだよ! 」
それが凄い顔だ。
「は? 」
俺が震える。
「三人ほど糞ヤバイのが来る」
それが俺をじっと見つめた。
「……強いって事ですか? 」
「強いし、何より性格が……」
いきなり、心臓が止まるかと思った。
何ですと、まさか、アオイクラスとか?
「アオイちゃんは別に他の許嫁を殺したりしないでしょ」
「は? 」
また俺の心を読んだのか。
読まないで欲しかったりして。
アオイの目が怖いので顔を上げれません。
「そうだよ。君の世界で言うスーパーメンヘラと言う奴だよ」
「はぁぁああぁぁぁあああああ? 」
「大体、シュウジ! 何で息子の婚約の話を受ける前に調べないのさ! 」
それが凄く親父に怒ってる。
「え? そんなヤバイのいた? 」
「いるよ! 殺人鬼じゃすまないようなのが三人もいる! 」
「お、親父ぃぃぃ! 」
「おかしいな。親は良い人ばかりなんだけど」
親父が首を傾げる。
「子供にも良い人なんだよ。何人殺しても隠蔽してくれるような」
ひぇっ!
なんぞ、それ?
「いや、結構、君も変わらないくらいヤバイけど」
それが苦笑した。
「待ってください。つまり、彼と同じレベルのが来ると……」
ヨシアキ大佐が初めて口を開いた。
「うん。変質的な分。こっちの方が厄介かもね」
「いやいや、勘弁してよ」
ヨシアキ大佐の顔が歪む。
「それと、これは私の眷属が悪いんだけど、アマゾネスの主が二人動いた。これも相当ヤバイ奴」
「はぁぁああああああ? 」
「僕としてはね。シュウジに君を向こうの世界に連れて戻って貰って、向こうの世界で揉め事はやって欲しいんだけど」
それがシュウジに当てつけるように言った。
「俺、今、帰れないもん」
親父がブルブル首を振った。
「だから、困るんだ。逆に女媧と連携した方が良い位なんだけどな」
それがため息をついた。
「ええと、エテルノに帰って良いかな」
カルロス一世が笑った。
「多分、間に合わないと思うけどね」
それが笑って答えた。
すいません。
ガチで死にたい。
遅くなりましてすいません。
いつも、ありがとうございます。




