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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第二十四部 第三章 豪華高速帆船

 クニヒト大佐とともに部下が護衛がついて来てくれると言うので、食糧を買い込んで、一緒に持ってきて貰った。


「本気で義兄はお前を王太子にする気なのかね? 」

 

 カルロス一世が聞いてきた。


「さあ、勝手に決められても困るんですけど」


「一応、俺には次の国王にしたいって言って来たぞ」


 親父が笑った。


「え? マジ? 何て答えたの? 」


「いや、逃げるんじゃね? って答えた」


 むぅ、流石は親父だ。


 良く分かってる。


「え? 逃げるの? 」


 カルロス一世が驚いて聞いてきた。


「当たり前じゃないですかって……答えちゃった」


「まあな。めんどくさいのは嫌だもんな」


 親父も破顔した。


「あ、そうすると、えらく護衛がついてくるのって」


「逃がさんようにしてんじゃないの? 」


「うわ、マジか」


「ああ、それは言われてますわ」


 ヨシアキ大佐が答えた。


「マジ? 」


「マジ」


 俺が聞いたら、ヨシアキ大佐が真顔で答えた。


「まあ、お前なら、逃げれるだろうよ」


「なんか、こう、良く似てますよね。お義兄さんと」


 カルロス一世が俺と親父を見てちょっと無表情だ。


「あれ? 叔父さんならヒトミさんとアイさんは妹だけど、ルイさんが親父のお姉さんだから、義弟でもいけるんじゃ? 」


「いや、こんな年上の義弟はいらない」


 カルロス一世が笑った。


 そうこう言ってるうちに俺の豪華高速帆船のあるところまで来た。


 早く名前をきめたいのだが、許嫁同士の意見の対立が凄く怖かったので、つけるの止めたのだ。


「おーい、アポリト! 」


 俺がアポリトを呼んだ。


 しかし、返事が返ってこない。


「アポリトさん! 俺達です! 」


 ヨシアキ大佐が叫んでみた。


「どっかに、買い物に行ってんじゃないか? 」


 カルロス一世が俺に聞いた。


「いや、あいつはトラウマあるから、本当に上陸は無理だと思うんですが……」


「もう一人は絶対無理ですよ。嫁に見つかれば、今度はどうなるか分かんないですし」


「じゃあ、何だ? 何かあったと言う事か? 」


 カルロス一世が少し身構えた。


「敵意は感じないけど、誰かいますね」


 俺が船の中をじっと見た。


「アポリト以外がいるってのか? 」


「ええ、そんな感じです」


 俺が答えた。


「うーん。こりゃ、懐かしい奴かな? 」


 親父が突然訳が分かんない事言いだした。


「どういう事? 」


「とりあえず、船の中に入ってみようぜ」


 親父が笑いながら、船のタラップを俺の豪華高速帆船につけると、船内に軽い足取りで入っていった。


 仕方ないので、俺達もついて行くことにした。 

 

 

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