第二十四部 第二章 事後
次の次の日の朝に目が覚めた。
ふと、横を見ると、皆が寝ている。
それにしても、十七人は凄いわ。
それなのに、まだ増えそうな感じが怖い。
そもそも、最初の日はおにぎりで、それ以降は堅パンとシチューとか、そこまでしてやるもんなんだろうか?
疑問に感じるが、それを言ったら死ぬしな。
とりあえず、慌てて、音がたたない様に服を着る。
毛布がずれてる子にはかけて、静かに部屋を出た。
「お疲れ様です」
ヨシアキ大佐に敬礼された。
国王の特命だか知らんけど、貴賓室の隣に警備室が出来て、王太子警備隊長としてヨシアキ大佐が命ぜられたらしい。
別に王太子になった覚えは無いんだけど。
「本気で王太子にする気なんだろうか? 」
「本気みたいですよ」
「アホじゃないの? 」
「よう、王太子」
親父から声を掛けられた。
横にはカルロス一世もいる。
「親父までかよ」
「何だ、良い事じゃん」
親父が笑った。
「全然、国王も宰相も幸せそうに見えないんだけど」
「心配するな、ヤマトの人間は皆、不幸だから」
親父が無茶苦茶良い笑顔だ。
「……最悪や」
「で、どこ行くの? 」
「ちょっと、アポリトが心配だから船のとこに行こうかと思ってる」
「ほー、じゃあ、俺も挨拶しとくわ。義兄弟なんだって? ちゃんと挨拶せんとな」
「敵として会ってるやん」
「いや、だから、馬鹿息子の事、良く頼んどかないと」
「はいはい」
「じゃあ、とりあえず、私も護衛でついて行きますよ」
ヨシアキ大佐が笑った。
「俺も、ついてくわ。おれもあの船で来たし、様子は見とかないと」
カルロス一世も言った。
「とりあえず、そろそろなんかあったとき用に食糧とか積んどかないといけないし」
「何かあったって、何かあるの? 」
ヨシアキ大佐が心配そうだ。
「いや、俺も親父も変な巻き込まれトラブル凄いからな」
「何だよ、その嫌な話」
「まあ否定はせんが、2人揃ったから、碌な事無かったりしてな」
親父がにやにやして笑った。
「あ、そうだ。爆龍王ゴウオウがまだ、この国でうろうろしてるから、親父は会いそうになったら隠れてよ? 絶対、前の事忘れてないし」
「ああ、あの龍王か」
「いまだに、親父とやる時は俺に任せろって言うからな」
「ほー、良かろう。俺が説教してやろう」
「いや、だから、そう言うの止めてって。碌な事無いじゃん」
「まあ、任せろ」
うぇぇぇえぇぇぇ。
言う事聞かないな。
相変わらずだ。
寝れないざんす。
仕事めんどくさw