第二十二部 第二章 末娘
「何で、そんなものをつけてんだ? 」
国王が呆れたように聞いた。
「いや、聖王さんとやらが、俺のあそこに勝手に合体させていったんですよ。なんか修羅と猛禽とアマゾネスの戦争を止めるためにと。これならいくらでも相手に出来るから、それで何とかしろと」
俺が焦りながら聖王の話をした。
「聖王って世間的な呼び方だと性王だよな? 」
国王が聞きなおした。
「ええ」
「参ったな。確かあの人は末娘可愛さに、晩年に相当やばかったはず」
「え? そうなの? 」
「末娘と魔道の追及しておかしくなってたはずだ」
「えええええええ、娘想いの良いお父さんって感じだったのに」
「人を攫って来て、人体実験したとか言う噂も実はある。一応、その後の代の国王が隠蔽したらしいが」
「ええええ? 」
眩暈が止まりません。
「やばいなぁ。これ、魔人が出て来るなぁ」
宰相も困りきってる。
「とりあえず、私も軍の方に戻りましょうか。これヤバイですよね」
イジュウイン大公が言った。
「出来る限り、女性兵士に換えた方がいいかもしんないね」
国王が渋い顔だ。
「とりあえず、私も修羅一の指揮で行きましょうか」
「と言うか、俺がヤマトから早く去った方が良くない? 」
俺が皆に聞いた。
「むぅ、アマゾネスも居れば、あちらの婚約者もいるしなぁ。つーか、なんでこうなるの? 」
カルロス一世が呆れた顔をした。
「いや、俺が聞きたいんですけど」
「収拾つかないじゃん」
「そう言われても」
「めんどくさくなって来たな。蒼穹船で全部灰にするか? 」
龍女さんが聞いた。
「うちの強襲型蒼穹船も使って一緒にやっちゃいます? 」
燐女さんも過激だ。
「とりあえず、先に、その穴にリヴァイアさんに猛爆攻撃させて潰してみたら? 」
ミツキが提案した。
「そういや、アメリカのB級映画のラストで爆弾でぶっ壊して終わりって多かったな」
宰相が思い出したように言った。
「最悪、テューポーンで大陸ごと消しますか」
アオイも真顔だ。
「え? テューポーンって? え? 使ったの? 」
国王が驚いて立ち上がった。
「ええ、向こうの世界まで貫通して、多分オーストラリアの一部が消えてます」
俺が顔を引き攣らせて国王に説明した。
「はぁぁああああ? 」
「一段と皆が過激になってるよね」
宰相が驚いた。
「正直、普通に商人やって、この世界で普通に事業して暮らしたかった」
俺が涙が出そうになった。
「まあ、国王になったら、いくらでも国民に商品とか買わせる事が出来るから安心して」
レイナさんがニッコリ笑って、俺を慰めるように言った。
何かずれてる。
この人もヤバイな。
何か、先が憂鬱になって来た。
「とりあえず、今日の夜がヤバイかな」
国王が心配そうだ。
「とりあえず、ヨシアキ大佐。君の部下だけでも、彼の護衛をやってくれるかな」
宰相が頼んだ。
「正直、私の部隊なんて、彼の許嫁とかに比べて意味無いですけどね」
「まあ、そうは言っても、誰か護衛をつけないと」
「分かりました」
ヨシアキ大佐が敬礼した。
今回のBSのアニメ増えすぎじゃね?
古い奴の再放送も録画するから馬鹿にならないです。
お金がかかるからこまるザンス。
まあCSも見てるんですけどね。