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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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全部社会が悪いんやっ! ONCE AGAIN第五十八部 文月凪(ふみつきなぎ)視点 秘密 第六章

「私が言いましょうか? 」


 そうアオイさんが微笑んだ。


 本当に凄い美少女なんで思わず眩しさに目を逸らす。


 横を見たら、同じように涼月東も眩しいらしくて目を逸らしていた。


 長い事任務ばかりで彼女を作る暇もなく、遊ぶ暇もない。


 そういう俺達からすると、この美少女の微笑みは眩しすぎる。


 もっとも、中身が凄い怖いのは知っているから、惚れるのなんのは全然ないけど。


 そもそも御堂祐樹の許嫁で殆ど妻みたいなもんだし。


「獅子の軍団はあくまで許嫁だ。嫁では無い」


 俺が喋っているので祝融さんがそう突っ込んできた。


 麗さんをちらちら見ながらイラついている。


 麗さんが一回目で御堂祐樹の獅子の軍団の一人だった事実が余程許せないらしい


 目には殺意すらあった。


 恐ろしい。


「まあ、そう言うのはどうでも良いから。とにかく話を進めましょう」


 横から神無月涼さんが助けてくれた。


 どうも、全員の御堂祐樹ヘの怨念がつまりに詰まっているので雰囲気が悪い。


 フリヒリムスさんも鬼のような顔をしているし、何時までも終わらないでここに張り付いているカエサル・アエリウス・アウドニア・アウレリウス・エクセニウス・アウレウス・クトゥルスンさんも疲労が目に見えてきた。


 多分、相当な怪物相手なので気を張り詰めていたのだろう。


 もし、自分が負ければ光の混沌様の側近として主に泥を塗るようになるし、早く終わらせたくても何しろ話が進まない。


「いや、分かっているなら、手伝ってくれよ! 」


 カエサル・アエリウス・アウドニア・アウレリウス・エクセニウス・アウレウス・クトゥルスンさんが叫んだ。


「多分、頸椎ヘルニアのせいもあるんでしょうね。机に座ってパソコン打つのも痛くてしょうがないらしくて、頭の中が堂々巡りしているんでしょう。もうすぐ1か月なのに治る気配が無い」


 涼月東が深刻な顔で話す。


「何の話だよ! 」


「意味不明な話を突っ込んでくるなよ! 」


 本当に皆が疲れていたのだ。


「とりあえず、私がしますね」


 空気を読んでアオイさんが前に進み出た。


「お義父様、お義母様がいらっしゃるそうですんで、出て来てくださいな」


 そうアオイさんが声をかけたら、しばらくの沈黙の後、やっと修二さんが出て来た。


 何かいたずらっ子が怒られたような顔をいい歳をしてしていてるので、ちょっとドン引き。


 大きな子供みたいな人だと言うのは知っていたけど、まんまなんだな。


「やっと出て来たようだな」


 などとフリヒリムスが修二さんに詰め寄る。


 身体の大きさが全く違うので子供を捕まえて持ちあげているくらいのイメージだ。


「貴様が全ての元凶かっ! 」


 そうフリヒリムスが怒鳴った。


 すごいド迫力だ。


 空気がびりびりと振動している。


 だが、修二さんは飄々としていた。


「あれ? 母さんは? 」


 修二さんがアオイさんに話しかける。


「すいません。皆さんがお義父さんがいないと話にならないと言うので言わせてもらいました。もっとも全部嘘では無くて、もうすぐ龍女(りゅうじょ)さん達とこちらに来られるはずです」


 淡々とアオイさんが話す。


「え? 龍女(りゅうじょ)さんも来るの? 」


「はい、我々の世界の記憶があるものは全部来ますよ」


 動揺する御堂祐樹にアオイさんが微笑んで返した。


 なるほど、二つの世界を一つにって話はまだ生きているから、ここで完全に御堂祐樹を囲い込む気なのかな?


 でも、御堂祐樹の母親は俺達の世界のトップだし。


 しかし、向こうの世界とも関係が深いのか。


「今回はそういう話ではありません。もちろん、曾祖母様が混沌の女神様の後継者の話に介入しているのは確かですが、どうも陰で動いている御方がいるようです。だから、それをはっきりさせないといけないと言う事で動いてます」


 俺の独り言に反応したのか、アオイさんが微笑んで答えた。


 真面目な話、それはほほ笑んでる話しているけど、相当やばい話をしていた。


 


 


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