全部社会が悪いんやっ! ONCE AGAIN第五十六部 文月凪(ふみつきなぎ)視点 恐るべし予言 第五章
「前にある人が後書きでちらと書いたが、さすがに予言前でなんだったので消したのだが、地震を見つける手法として電離層異常とか大気ラドンの濃度とか大気イオン濃度の異常値で調べる方法があってな。これはプレートとか地下の方で地震が実際に起きる前に地盤が破壊されたりって前段階があって、それで数値が出るらしいんだが、ほぼその数値の大きさで地震の大きさが分かるそうな。実際にロシアの学者とか北大の准教授が東北大震災を当てた手法らしいんだが、それで言うと関東沖で地震があるかもっててんで、しかも東北大震災より大きいらしい」
などと修二さんが話す。
「それ、予言じゃないですよね」
「予言みたいなもんだ。当たるんだけど、それらの数値が収束して静かになったらスタンバイで来るらしいんだが、なかなか収束しない。それに収束しても再度異常値が出ると最初からやり直しになるしな。来るとか言って、凄い遅れてくるから良く分からん。さらに言うと前にマグネチュード7から8ってやばい予想が出たんだけど、無茶苦茶地下の深いとこで地震が起きて、結局震度3くらいだったりってあったしな」
「だから、何が言いたいの? 」
「一応、警戒だけはしてたおいた方が良いかなと。イメージで言うと慶長地震のような小笠原プレートでの地震では無いかって話だそうな。ちなみに、wikiもそうなっているけど、最近の学説で南海トラフって言われてた地震の半分くらいが小笠原プレートだったらしくて、それだと南海トラフが60年周期くらいで来るって学説が壊れるらしくて、5月末には南海トラフが30年以内に80%の発生確率と発表した座長の東大名誉教授が急に五年以内に来なかったら、この発表は撤回だなって学会で言いだしているらしい。小笠原プレートと分離の流れで言うと、南海トラフは下手したら100年くらい来ないんだと。実際、数値が全く出てないし。東北大震災とか巨大地震だと数値は5年以上続いてから来るって感じらしくて、当分無いみたい」
「で、結論は? 」
「地震じゃなくて海底火山とか隕石なら別だけど、地震なら7月中も無いんじゃねって話」
「はああああああああ」
カエサル・アエリウス・アウドニア・アウレリウス・エクセニウス・アウレウス・クトゥルスンさんが深い深いため息をついた。
で、話が終わったのに奇襲は無かった。
多分、ガマガエルのような鬼さんが全く油断していないからである。
「うううむ。やはり同流だと隙は見せんな」
などと修二さんが呻く。
「そら、こちらが油断しないなら、奇襲が出来ないもんね」
エリンギさんが苦笑している。
「不意打ち特化だから駄目なんじゃないのか? 」
祝融さんが非常に正しい突っ込みをした。
そりゃあ、奇襲をしますよって宣言しているようなもんだしな。
さっきからの雑談。
「じゃあ、戦おうかね? 」
ガマガエルのような鬼がそう笑った。
その瞬間、修二さんの退路になりそうな場所に、またしても異形の鬼が現れる。
「修二坊ちゃんはすぐ逃げるから」
「一騎打ちは私らも見させてもらうよ」
などとこちらに向かって囁いた。
修二さんが逃げようとしていたのは退路を防がれたと気が付いて、あの修二さんが焦っていたので間違いないと思う。
「まあ、付き合いがあったら、普通に逃げると思うよな、義兄は」
そう心の師匠のカルロス一世が答えた。
御堂祐樹を温存する為か、獅子の軍団が修二さんが転移できないように何らかの阻止する為の呪術を展開したのも分かる。
長い長い修二さんが一族と築いてきた関係がこの状況になるとは。
まさに因果応報である。
前に少しだけ後書きで書いて予言前で煽ったら駄目だから消したのを書きました。
関東沖ってのもざっくりですが……。
数値は出ているんで、一応用心に書きました。
何かはあると思うけど、何時になるかはわかりません。
実際問題、関東沖では無いか? って感じです。
場所は関東かも知んないし、ただ関東沖の怖い所は、地震が4とかで津波が来るので、夜中とかに来るとなんだこの程度の地震かってんで津波が来るのに再度寝ちゃうのが怖いとか。
津波で怖いのは津波の川の遡上で、恐ろしいのは東京だけは水門が10ほどあって、それを閉めたら津波の遡上が無いようになっているそうな。
まあ、来るとしたらここ数年だと思います。
ここ数か月って言ってたけど、ずれると思う。
騒ぐ訳では無いですが、阪神淡路大震災にあった事があるので、やはり用心に書きました。