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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第二十一部 第五章 アンナ

 ヤマトに豪華高速帆船が近づくと、ヤマトの方が燃えてる。


 先行していたワイバーンが甲板に降りてきた。


 イジュウイン大公のアンナだ。


「今は、まだヤマトの港に接岸するな。もう少し遅らせてくれ」


「どうしたの? 」


 ミヤビ王女が聞いた。


「アマゾネスの別働隊が先回りしていたようです」


 やはり、話し相手が王女だと、ちょっと言い方が変わるらしい。


「大丈夫なの? 」


 アオイが聞いた。


「ああ、今回は修羅一が出るらしい」


 アンナが答えた。


「え? 修羅第一部隊が? 」


 ムラサキが驚いてる。


「何? その修羅第一部隊って? 」


「修羅の修羅。修羅の最強グループが揃った軍団です」


 ムラサキが答えた。


「うわぁ、関わりたくない」


 カルロス一世が呟いた。


「何言ってんですか。先代の修羅一のトップはルイ様ですよ」


「ぶーーーーーっ! 」


 カルロス一世が吹いた。


「知らなんだ。まあ、でもあり得るよな、あの強さ」


 俺がカルロス一世の横で言った。


「そりゃ、そうだよな……」


 カルロス一世がぶつぶつ言って変になってる。


「今は代替わりして若くなってるが、その嫁入りがかかってるからな」


 アンナが笑った。


「は? 」


 俺の顔が引き攣る。


「今回嫁入りするのは修羅のトップスリーと猛禽のトップツーだ」


 アンナが嬉しそうだ。


 すいません。


 震えが止まりません。


「ほほう、それは良い話だな」


 カルロス一世が笑ってる。


 さっきまで震えてたくせに。


 自分と同じ立場に俺がなるんで嬉しそうだ。


「ちなみに猛禽のトップは私だがな」


 アンナが頬を染めた。


「それは横に置いといて」


 俺が横にものを置く仕草で言った。


「ちょっと、何で父さんの仕草を! 」


 アンナが焦ってる。


「こないだ。君のとこにいたヴァンパイアとゾンビの合体した奴、俺のライバルだから」


「えー! あの変なのが? 」


「変って言うな。あれがほっこりするんだぞ」


「ええええ? 」


 アンナが頭を抱えた。


「まあ、あれはあれで面白いからな」


 カルロス一世も頷いた。


 ヤマトの方を見ると一キロメートルくらい長さがあるヤマタノオロチが暴れてる。


 アマゾネス側に火を吹いてるようだ。


「あれ? あのヤマタノオロチって……」


「あれは修羅一が代々受け継いでるモンスターですから」


 ムラサキが俺の疑問に答えた。


「凄いな」


「まさか、リアルでヤマタノオロチを見るとは」


 さくらとか深雪が感動してる。


 腹が座ってるなぁ。


 この子達、びびらないよね。


「でも、猛禽より修羅の方が立場は上だよね。どうなるの? 嫁さんにしたら」


 ミツキが聞いてきた。


「ああ、それについては、和を乱さないように話はついてますし、その辺はわきまえてるはずです」


 アオイが答えた。


「ああ、心配ない」


 アンナも笑って答えた。


 それにしても、アオイが受け入れてるって事はもう決まりか。


 ドンドン嫁がヤバイのだらけになっていく。


 思わずため息が出た。


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