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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第二十一部 第四章 取引

 ホアンを撃退したアマゾネスのガレー船がうちの豪華高速帆船に横付けした。

 

 こっちはシーサーペントが交代で引いてるのに、早いとは言えガレー船で追いつくとは。


 アマゾネスの膂力がそれだけ凄いと言う事だろう。


 まあ、シーサーペントに襲わせればいいんだけど、先ほど良いものを少しとはいえ見せてくれたし。


 と、悩んでいたら、上空からワイパーンの一隊が急降下してくる。


「わたしも、よくよく運の無い男だな」


 クニヒト大佐がいきなりシ〇ア化した。


 池田〇一さんの声だ。


 と言う事はあれ猛禽か? 


 アポリトが凄いスピードで船室に戻った。


「えええええええ? こ、声がシ〇ア・アズ〇ブル? 」


 和真が凄く驚いてる。


 まあ、分かる。


 アホなヤマトのアニメオタクに無茶苦茶されただけなんだけど。


「どうやら、来たみたいですね」


 アオイがいきなり背後から言った。


 振り返ると許嫁が皆、揃ってる。


 (れい)とマリナは誰かが忠告したのだろう、アマゾネスと向こうの世界の服を変えて、別の服を着ていた。


 ワイパーンが次々と車掛りで火炎攻撃をガレー船に仕掛ける。


 流石に戦慣れしてるらしくて、これは駄目だと見たらしく、接舷してたアマゾネスのガレー船が即座に凄い勢いで撤退していく。


 この駄目と見たら即引く事から、彼らが戦慣れしてるのが分かる。


 元居た世界でも、歴戦の勇士ってぶっちゃけ、戦場での判断が早く、あ、これはヤバイと見たら勝手に撤退するから長生きするケースが多いらしい。


 ガレー船の撤退を確認したらワイパーンが甲板に降りてきた。


 先頭のワイパーンから、さっとイジュウイン大公のアンナが降りてくる。


「お久しぶりね」


 俺とアオイをアンナが見た。


「悪いけど、最初に取引の内容を確認させて貰うんだけど、本当に猛禽と修羅を五人ほど受け入れるのよね」


「ええ、それは約束するわ」


 アオイがアンナを見て頷いた。


「分かった」


「それと、後、もう一つの約束だけど」


 とアンナが辺りを見回して聞いた。


「この人? 」


 とアンナが和真を指差した。


「は? 」


 和真が呆然としてる間に、一瞬で他の猛禽達に特殊なロープでグルグル巻きにされて捕まる。


「ち、ちょっと待って! どういう事だ? 」


「いや、こないだから、俺は相手がいないのにお前等ばかりってグチグチ言ってたでしょ」


 (れん)がニッコリ笑った。


「いや、これはおかしいだろ? 」


 和真が叫んだ。


「なるべく美人さんを見繕ってくれるんですよね」


 紅葉(もみじ)がアンナに聞いた。


「ああ、極上を用意した」


 アンナがニヤッと笑った。


「こないだから、何か狙ってると思ったらこれ? 」


 俺がカルロス一世に聞いた。


「ああ、随分、彼はたまっているようだったし、ヤマトの猛禽なんかも神族の新しい血が欲しいと言ってたのでな」


 カルロス一世が凄い笑顔だ。ら。


「いや、ふざけんな! これは反則だろ! 」


 和真がカルロス一世に向って叫んだ。


「いや、言い出したのは、この御二人だぞ」


 カルロス一世が(れん)紅葉(もみじ)を指差した。


「嘘だろ? 」


 和真が唖然としてる。


「「がんば」」


 (れん)紅葉(もみじ)が笑顔で和真に言った。


「まあ、良い人生経験だ」


 カルロス一世が破顔した。


「おい、祐樹! 止めろ! 」


「ごめん。でも、仲間が出来てうれしい」


 俺が優しく笑った。


「ふざけんなー! 」


 和真が叫びながら、連れ去られていった。


「今度会う時はパパだな」


 クニヒト大佐がシ〇アの声で言った。


 むぅ、諸行無常の響きありだな。


 




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