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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
242/2599

幕間 女媧(じょか)

「オーストラリアの人のいない所だったとはいえ、あれだけの範囲が消失すると、大量の行方不明者が……」


 女媧(じょか)がつき従うものから報告を受けた。


 真っ黒な背広に黒いサングラス。


 独特な強者の雰囲気を持つ黒服の男達が並ぶ。


 女媧(じょか)は拠点であるニューヨークの超高層ビルのエレベーターにいた。


「テューポーンがまさかこんな形で攻撃してくるとはね」


「どうも祐樹様の婚約者が関係してるようで」


「これを恐れていたのに。祝融(しゅくゆう)はどこなの? 」


 祝融(しゅくゆう)様は孫の(れい)様の件で、出かけておられるそうです。


「参ったわね」


「後、ホアンは下半身を亡くしましたが、ドクトル・テスラが回収して、新型の神族から作った生物兵器と合体させたようで、ホアンはまた祐樹様を狙って出ていったそうです」


「そう。収拾がつかないわね」


 女媧(じょか)が自分の超高層ビルのワンフロアをすべて使った、自分の仕事場についた。


 百人近いの黒服の男達が一斉に並んで頭を下げる。


 目の前に初老の男が現われる。


 クラックス財団のトップである某国の公爵だった。


「もう、ここまで被害が出れば放って置けません。真相の解明も必要です。祐樹様の状況を確認するべきです」


「……分かりました。もはや、それしか無いでしょうね」


「うちの宿六も逃げたままだし、このままでは婚約者問題で世界が滅びてしまう」


「はい、恐らく、厄介なのはテューポーンだけでは無いでしょう」


「うちの娘もいるからね」


「やはり、美月(みつき)様も何かお持ちで」


「ええ、あの子も相当なものだからね」


「本当に厄介な事になりましたな」


「まあ、それ言われると、一番教育で大事な時期に宿六に任せてたのが間違いだったかもね」


 本当に困ったように女媧(じょか)が言った。


「出過ぎた事を言いました」


 某国の公爵が頭を下げた。


「いいのよ。もう、腹をくくる時が来たと言う事よ」


 女媧(じょか)が言って、溜息をつくと、目を瞑った。


 周りの者はそれが過去の状況を遡って見ている事だと分かる。


「はああああ? 」


 突然、女媧(じょか)が驚いたように叫んだ。


 顔が真っ青になっている。


 女媧(じょか)がふらふらと自分の巨大なデスクの椅子に倒れるように座った。


「ど、どうなさいました? 」


 公爵がすっと女媧(じょか)の真横に近ずくと耳を近づけた。


「……男性器って喋るの? 」


「は? 」


 女媧(じょか)が震えるような小声で言った言葉で公爵が固まった。 



 pv20万行きました。


 本当にありがとうございます。

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