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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第二十部 第十章 エピローグ

「まずは、状況を良く考えよう。全体を把握しないと」


 俺がきりりとして言った。


 まあ、縛られてんだけど。


 しかも、すでに寝室のベットの上にいるんだけど。


 さらに、皆、すでに準備万端なんですが。


「和真やカルロス一世だっているだろう? 流石にちょっと恥ずかしいし」


「あ、もう寝てるよ」


 紅葉(もみじ)が笑った。


「はああああ? また薬? 」


 紅葉(もみじ)が俺に言われて頷いた。


 何度同じ手にひっかかるんだ。


 くっそ、頼りにならん。


「まあ、待て、ひょっとしたらアマゾネスから闇討ちがあるかもしれんし」


「すでに偽の情報流したから、大丈夫」


 マリナも笑った。


「待て待て、それなら向こうの世界の婚約者がな」


「それはお爺ちゃんが撹乱してくれてるはず」


 (れい)まで笑顔だ。


「は? 」


「他の婚約者に先んじる為にも、ちゃんと仕込んで貰って来いって言われた」


 (れい)が真っ赤になっている。


「おい……」


「さてと、昨日は凄かったから、じっくりやらないと」


 キョウカさんが色っぽく言った。


「精をつけとかないと持たぬぞ」


 龍女(りゅうじよ)さんが精力剤を一つずつマリナと(れい)に投げて手渡すと自分もぐびりと一本飲んだ。


 どうする。


 考えるんだ。


 子供がすぐ出来るって言ってたぞ。


 パパになってしまう。


 しかも、いきなり十五人のパパに。


「ウィリアム少佐も暴れるかもしれない」


 俺が呟いた。


「マーと一緒に、うちの潜水艦で連れ帰ってるから大丈夫じゃないの? 」


 何と、マーは死んでなかったのか。


 あちこちに機械の手をつないでたせいで、ちょっとしたサイボーグみたいになってたみたい。


 たいしたもんである。


「それにしても、いつのまに? 」


「お爺ちゃんが邪魔しちゃいけないって言ってやってくれた」


 (れい)が嬉しそうだ。


 むう、逃げ場がない。


「今日は、ちょっと調子が悪いかもしれない」


 ふぅと言う感じでため息ついた。


「大丈夫だよね」


 ユイナが俺のズボンをずらしてえくすかりばぁ君に聞いた。


「えくすぅかりばぁぁぁ! 」


 えくすかりばぁ君が叫んだ。


「大丈夫だってよ」


 ユイナが笑顔だ。


 もう、俺自体人間として扱って貰ってない。


 無いわー。


 マジで無いわー。



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