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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第二十部 第九章 エクスカリバー

「嘘だろ? エクスカリバーだと? 」


 マリナが震えるように聞いた。


 物凄く驚いている。


 えっ、そっち?


 マジですか?


 驚くポイントが違う。


「それは使えば使うほど快感が倍増する。奇跡の聖具では無いか。信じられん。伝承の通りとは」


 マリナが驚いてる。


「え? 字が違うよ性具じゃないの? 」


「それはアマゾネスが喉から手が出るほど欲しいものだ。我らも少子化で困っているが、それならあっという間に子沢山だ」


 いやぁぁぁぁぁあああああああ!


 無茶苦茶やばいやん。


 パパになってしまう。


「まあ、使えば使うほどなんですね」


 ユイナがほぅと頬を染めた。


「いやただな。良くない伝承もあって、それを持つ男の奪い合いでアマゾネスと猛禽と修羅が滅びるかもしれない殺し合いをする事になると言われている」


「は? 」


「それがきっかけで三千世界が滅ぶとも言われている」


「え? 皆で仲良く、全員相手にしたら皆が幸せになるとか馬鹿な事言われて貰ったんだが」


「だが、お前達はそれを他の奴に使わすのか? 」


 マリナが皆を見回した。


「使わせません」


 アオイが天井の甲板がブチ壊れた所から、ウィリアム少佐が蹲った上に飛び降りて言った。


 ウィリアム少佐がアオイに上から飛び降りられて、潰れたようになってペタンと腹ばいに倒れた。


 アオイの後にミツキ、龍女(りゅうじょ)さん、燐女(りんじょ)が続いて、腹ばいになったウィリアム少佐に順に飛び降りたので、びくびくと震え、血を吐いて動かなくなる。


 ひでぇ。


「だろうな。それほどの一品、自分達のものにしたいのが人情だろうよ」


 マリナが肉食獣のように笑った。


「それは違います」


 アオイがきっぱりと言った。


「何だと? 」


「私達は妻同士の訳ですから、やはり互いに理解しあえるもののみで共有するべきです」


「ほう、それが百人でも千人でもか? 」


「勿論。万人でもです」


 え?


何か、想定と違う方向にいってませんか? 


「万でもいいのか? 」


「勿論です」


 アオイがきっぱりと頷いた。


 ガバガバやん!


「仲間は全部撃退されたようだな」


 マリナが厳しい顔だ。


「とっくに逃げ帰ったよ」


 ミツキが横で笑った。


「じ、じゃあ、私が裏切ったらこの人の嫁さんでもいいかな? 」


 いきなり可愛らしい顔と声で俺を指差して頬を染めて言った。


 は?


「歓迎します」


 アオイが頷いた。


「やった! 」


 マリナが喜んでジャンプした。


「は? 何を言ってんの? 何でそうなるの? 」


「アマゾネスは裏切りを嫌います。口にしただけで粛清されて終わりです。それを言うのだから、凄い覚悟があると見て良いと思います」


 アオイがきっぱりと答えた。


「え? 結局、増えてるじゃん」 


 俺が焦った。


「これから戦いは厳しくなりますから、仲間は増やさないといけません」


 アオイが笑った。


「しょうがないわね」


 ミツキが頷いた。


「待て、私もこっちにつくなら嫁でいいのか? 」


 (れい)が聞いた。


「結構です」


 アオイが頷いた。


「実はお爺に言われて婚約自体はあまり乗り気で無かったのだが、あそこが喋ると言うのが気に入った」


 (れい)が笑った。


「え? そこ? 」


 俺が唖然とする。


「まあ、子供が出来だしたら、旦那様の体力からも、もっと嫁は必要ですしね」


 キョウカさんがほほ笑んだ。


「き、君達、おかしい」


 俺が後退りした。


 ドンドン嫁が増えてくやんけ。 


 本気で子供でスタジアムが一杯の日もくるかもしれん。


 


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