第二十部 第五章 えくすかりばぁ君
大学の皆さん元気でしょうか。
同じ大学に通ってた祐樹です。
俺のち〇こに名前が付きました。
えくすかりばぁ君です。
許嫁達がぞっこんで、名前を最初に言うだけなのに、楽しそうに会話をしてます。
ち〇こと話す許嫁ってどうなんでしょう。
しかも、半分はこの世界の高貴な王族です。
スボンの上からだけど、頬ずりする子までいて怖いです。
結局、あれから許嫁の皆さんを始め全員合わせて、船の食堂で話し合いになりました。
「結局、許嫁の皆さんの意見はどうなの? 」
カルロス一世が聞いた。
「何がですか? 」
「いや、アマゾネスとか猛禽や修羅との話なんだけど」
「それは駄目です。これは私達のものですから」
アオイが言うと、皆の目が俺のあそこに注ぐ。
怖い。
マジで目つきが怖い。
メスカマキリに食べられるオスカマキリの気持ちが分かる。
「結局、このえくすかりばぁ君は何の意味があるんだ? 」
俺が泣きそうになって聞いた。
「これは私達への神様の贈り物です」
ムラサキがきっぱり言うと許嫁が一斉に頷いた。
「何だよ。解決策にならないなら、俺がイロモノになっただけかよ」
マジで涙ぐんでしまう。
「泣きたいのはわしじゃ! お前、一応、仏教で言うならお前は弥勒菩薩だし、キリスト教で言うならメシアに近い存在なんじゃぞ! 何で、ち〇こが喋るイロモノになるんじゃあ! わしの教育係としての立場はどうなる! 」
樹老人の嘆きがハンパ無い。
「あ、でも、日本なら受け入れられるかもしれませんよ」
さくらが笑った。
変態国家日本の面目躍如ですな。
「ヤマトも日本もどうなっとるんじゃ! 」
樹老人が叫んだ。
「まあ、それはともかく。お前の子供がスタジアム一杯にならなくて良かった」
カルロス一世がマジでほっとしている。
「人類が滅びかねないもんね」
クニヒト大佐も頷いた。
「ところで、何? やっちゃったわけ? 」
和真が恋と紅葉に聞いた。
恋と紅葉が耳たぶまで真っ赤になって俯く。
「あーあー、婚約者を止めるどころか、増やしちゃったよ。女媧様に何て言うんだよ」
和真が愚痴った。
「「お義母さん、宜しくお願いしますって」」
恋と紅葉が同時に言った。
「馬鹿じゃないの? 」
和真が頭を抱える。
「やれやれ、結局、何も変わらずか。そうなると、とりあえず、ヤマトに急がないと」
カルロス一世がため息ついた。
まあ、結局、ここにいる許嫁が承諾せんと無理だし、アオイもテューポーンまで操ったから、もはや地球すら潰せると言う事になる。
どんな嫁なんだよ。
パトリダもちょっと、どうなってんのか不安だな。
テューポーンが出たのだから、相当な被害があってもおかしくない。
ふっと俺が天井を見た。
「あれ? やばい? 」
俺が言うと全員がバッと動いた。
「皆、えくすかりばぁ君を守って」
ミツキが言うとアオイと飛び出して行った。
すでに俺の名前が出ない。
俺の立場はち〇こ以下ですか?
思わず、その場に突っ伏した。