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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第二十部 第四章 事後

 凄かった。


 自分で言うのも何だが凄かった。


 凄かったけど、何か大事なものを失った気がする。


 ベットから起きると、皆寝てる。


 ああ、いつものヤツね。


 全部で十三人。


 限りなく、嫁が増えてく。


 今日は朝のおかわりは無い。


 全員絶対動けないだろう。


 本当に凄すぎる。


 ヒモとか色事師とかになるなら最強のものだろうが、俺は商人なのに。


 まさか、島耕作のように手を出したら、取引先の会長の娘とかある訳ないし。


 自分の方向性が完全に分かんなくなって来た。


 これ、イロモノじゃん。


 無理矢理脱がされたので枕元にパンツがあったから、皆を起こさないようにパンツを布団の中ではいた。


 また、ち〇こに叫ばれたら困るからだ。


 身体が絡んでるので、あまり動けないから、少しずつ服を着ていく。


 そして、皆を起こさないように俺がそっと寝室を出ていった。


 甲板を見ると、なるほどと思う。


 前回は次の日の次の日の朝だったが、まだ夜明けだ。


 すっごい時間の短縮。


 人数が増えてるのに、一晩しかかからないとは。


 甲板に体育座りしてぽつんといる。


 とはいえ、やはり人間として、大切なものを捨ててしまったような気がする。


 なんだか、涙が止まりません。


 ぽつんとしてたら、首を振りながらカルロス一世が船室から樹老人さんと出てきた。


「何だ? どうしたんだ? 今回は早いな」


 俺が黄昏てたんでカルロス一世が聞いてきた。


「汚されたと言うより、イロモノになっちゃった」


 俺がぽつりと呟いた。


「どうしたんじゃ? 」


 樹老人(じゅろうじん)が心配そうに聞いた。


 そしたら、和真とアポリトとクニヒト大佐とヨシアキ大佐も同じく首を振りながら出てきた。


(れん)紅葉(もみじ)に一服盛られたんかな? 気が付いたら寝てた」


 和真がブチブチ文句を言った。


「どうしたんだ? 兄弟」


 アポリトも心配そうに聞いてきた。


「イロモノになっちゃった」


「イロモノ? 」


 アポリトが言うとカルロス一世が肩をすくめた。


「昨日ね。聖王とか言うヤマトの神霊が来て、俺の大事な所にこんなものを……」


 言いながら俺がズボンをずらしてち〇こをちらりと出した。


「えくすぅかりばぁぁぁ! 」


 ち〇こがまたも叫んだ。


「な、何だこれ? 」


 アポリトが凄い驚いてる。


「き、聞いた事ある。性剣えくすかりばぁ。猛禽と修羅に伝わる伝説だ」


 クニヒト大佐が驚いてる。


「俺も、一応情報将校だったことあるから、聞いた事あるわ。究極の快感を与える性具だとか」


 ヨシアキ大佐も同意した。


「こ、これなのか? 」


 カルロス一世が聞いてきた。


「一撃必殺で相手を昇天させる最強の性具だと聞いたが」


「これで、アマゾネスと修羅と猛禽を全部嫁にしちゃえって」


「そ、その手があったか! それなら、大戦も全部おさめられる! 」


 カルロス一世が叫んだ。


「赤ちゃんでスタジアム一杯とか言われたんだけど」


 俺が弱々しく呟いた。


「心配するな。おれですら百人以上赤ちゃんがいるんだ」


 クニヒト大佐が優しい笑顔だ。


「え? どゆこと? 」


 和真が驚いた顔をした。


「いや、猛禽に襲われて、こいつ百人以上妻がいるんだ」


 ヨシアキ大佐が苦笑いした。


「は? 」


「もう、そろそろ産まれた頃かなぁ」


「え? 襲われて妊娠したら責任取らされて結婚するってガチなの? 」


「ああ、一日の回数ノルマがあるから大変だぞ」


「こわっ! 何それ! こわっ! 」


 横で<終末(おわり)の子>がこんなんなっちゃったと呟いて、樹老人(じゅろうじん)さんがずっと跪いてる。


「いや、帆の上から聞いてたんだけど? 大丈夫なの? 」

 

 言いながら、ダクダ師匠が帆柱から降りてきた。


「はっ? 大丈夫とは? 」


 カルロス一世が聞いた。


「いやだって、お父さんと彼は似てるんでしょ。となると彼とそっくりの子供が出来る訳で、それがスタジアム一杯だよ」


 ダグダ師匠が言うと、全員の顔が恐怖で引き攣った。


「「「「無いわ! 」」」」


 皆が一斉に叫んだ。

 


 



 

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