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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第二十部 第二章 聖王

「いやだって、わしは子だくさんで可愛い娘だらけなのに、あんなに皆綺麗なのに、誰も貰ってくれないんだよ? 」


 聖王が皆を見回した。


「いや。そりゃ、記録見る限り、物凄い美人だったそうですけど、婚約者を抱きしめたら肋骨全壊させて意識不明の重体にさせたりしたら、そうなるでしょ」


 ミヤビ王女が呆れた顔をした。


「娘が婚約者に、それだけ愛を注いでる結果なんだから、逆に褒めるべきだよ」


「小型のドラゴン担いで王宮を走り回ったとか? 」


「元気なんだからいいじゃん。健康第一だよ」


「恋仲の貴族の騎士が、最後の大戦の時に敵とぶつかり合った場所で木の陰から見てて、恋仲の騎士が怪我して殺されそうになったから、敵軍に躍り込んで一万の敵兵を一人で壊滅させたとかは? 」


 キョウカさんが聖王に聞いた。


「素晴らしい。愛の奇跡だよ」


「え? そんなのあったの? 」


「ええ、しかも三人もついてってそれぞれ別の場所で同じ事やったの。そしたら、敵国が化け物の国だって降伏したんだけど、その血まみれの王女の姿を見た婚約者は逃げ出して、それぞれ三人とも二度と帰ってこなかったそうよ」


「いや、それは可哀想だな。別に王女達は悪くないじゃん」


 俺が少し憤って突っ込んだ。


「そうなの? 」


 キョウカさんが聞いた。


「当たり前じゃん。俺なら大切にするよ」


「流石、旦那様」


 アオイとミツキが抱きしめてきた。


 皆が俺に熱い目を注ぐ。


「むむむむむむむ、極悪非道残虐最低と聞いたが、何と言う暖かいハートだ」


 聖王が言った。


 え?


 俺、そんな事言われてんの?


 本当に心外なんですけど。


「よかろう。修羅の長老とアマゾネスの長老の願い。わしが聞き届けてやろう」


 聖王が深く頷いてた。


「お前に聖剣エクス カリ バーを渡そう」


「いや、良いです」


「え? 何で? 」


「何かやばそうだから」


「何がヤバイと言うのだ」


「エクスとカリとバーに間空けて言ってる事」


「おぅ、たいしたものだ。それに気が付くとは」


 聖王が深く頷いた。


 やっぱり、やばいんじゃねーか。


「では、お前に聖剣を渡そう」


「はあ? 聞いてる? いらないから」


 聖王が両手を広げた。


 その両手の間の聖王の胸の前が凄まじく光り出す。


 そして、その真ん中に光輝くものが現われた。


「おい! 何だよ、これ! 」


 俺が怒鳴った。


 真ん中に光で紡がれた者は、どう見ても張形と言うかディルドと言うか電動こけしやんけ!


 何、考えてんだ、この馬鹿!





止まるんじゃねーぞ。

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