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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第十七部 第九章 離脱

 パトカーのサイレンが聞こえてきた。


 これだけド派手にやればそうなるだろう。


 とりあえず、この場所から引き離さいないと。


 ケネスも聖樹装兵(せいじゅそうへい)を着装した。


 狼をイメージしてるんだろうか?


 白銀の機体で、独特の毛皮では無いんだけど、毛皮の様に見える装甲をしている。


 ケネスがウィリアム少佐の聖樹装兵(せいじゅそうへい)をタックルで抑え込んだ。


 良し逃げるチャンスだと思って飛び立とうとしたら、深雪とさくらが聖樹装兵(せいじゅそうへい)に掴まってきた。


「逃げる気でしょ。また会えなくなるのは嫌だから、ついてくから」


 深雪が俺をじっと見た。


「私もついて来ます」


 さくらも強くしがみついてきた。


「いや、見てて分かるだろ、危ないって? 大体、親にはどう説明すんの? 」


 俺が困って止めた。


「大丈夫。スマホで親には後で友達の家に泊まるって連絡するから」


 えええ?


 簡単に言うなぁ。


「チコはどうすんのよ」


「大丈夫、チコは一匹で帰れるから」


「チコが可哀想だろ? 」


 仕方ないので、チコも連れて行く。


 我ながら、何やってんだか。


 ウィリアム少佐が俺を逃がすまいと、聖樹装兵(せいじゅそうへい)のライフルを構えて撃とうとするが、ケネスの聖樹装兵(せいじゅそうへい)に抑え込まれる。


 これ以上はマジでやばいな。


 仕方ないので、深雪とさくらを聖樹装兵(せいじゅそうへい)で掴んで飛び立った。


「とりあえず、スキル高速逃亡」


 俺の聖樹装兵(せいじゅそうへい)が物凄いスピードで離陸する。


 ああ、厄介な事になった。


 どの道、どうにもならないな。


 とにかく、ここから離れないと。


「待て! 逃げるな! 」


 ウィリアム少佐が叫んだ。


「ちゃんと別の場所で相手してやるから安心しろ! 」


 俺がウィリアム少佐に叫んだ。


「本当だな! 近いうちにお前に分かるように場所を知らせる! そこで一騎打ちだ! 」


「分かった! 今度こそケリをつけてやる! 」


 はい、嘘です。


 俺が行く訳ないし。


 とりあえず、ここは大人しくしてくれ。


 本当にこいつは一騎打ちにこだわるな。


 つきあってられない。


 そもそも、俺は商人だと言うのに、どいつもこいつも。


 パトカーのサイレンが鳴る中で、とりあえず昔いた街を聖樹装兵(せいじゅそうへい)で飛んで離れた。


 これ以上の揉め事は困る。


 そもそもホアンだって、先に猛毒の直刀を俺の心臓に目がけて刺してきたのは向こうだ。


 正当防衛だろうに。


 まあ、山が燃えてるのは申し訳ないが。


 本当に、今日は疲れた。


 


 


 


 


 


 


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