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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第十七部 第一章 プロローグ

 渦のような雲に呑まれた後、それでも飛び続けると真っ暗な闇が来た。


 そして、激しい衝撃音がして、俺の聖樹装兵(せいじゅそうへい)が止まった。


 辺りを見回すとなんか巨大な豪華客船の上部にぶつかったらしい。


 辺りから悲鳴が聞こえるかと思えば、銃撃された。


 ええええ?


 何で銃撃?


 モニターで見ると男達がライフルと拳銃で俺の聖樹装兵(せいじゅそうへい)を撃ちまくってる。


「ああ、怪しいものじゃ無いんです」


 って言った後で、いや怪しいよなと思いなおす。


 とりあえず、アサルトライフルくらいでは穴は開かないので、まあいいか。


 撃たれながら周りを見ると、乗客らしい人達が拘束されている。


 どうも、服装から元の世界らしい。


「あれ? ハイジャックですか? 」 


 と間の抜けた事を乗客に聞いた。


 乗客が必死に頷いている。


「とりあえず、じゃあ、助けますね」


 拳銃を撃ってくる奴を殴ると、壁にぶつかって動かなくなる。


 ああ、これ、死んだかな?


 どうしても、やり過ぎになるなぁ。


 と思いながら、パキパキと銃を持ってる連中を手加減して叩き潰していく。


「見いっけたぁぁぁぁぁぁぁああ」


 ぞくっとしたら、背後からウィリアム少佐の聖樹装兵(せいじゅそうへい)に斬りつけられる。


 慌てて、避けてライフルで撃った。


 そしたら、当たった部分から、また、あの排泄物と嘔吐物が散る。


 ほんげぇぇぇええぇぇぇぇぇ。


 聖樹装兵(せいじゅそうへい)の中にいるから分かんないが、恐らく凄い匂いだろうな。


「これは、やばい」


 ウィリアム少佐が刀を横に振るったのを避けたせいで、ハイジャック犯が何人か巻き添えで真っ二つにされた。


 ハイジャック犯が、その異臭と惨劇に悲鳴を上げて、皆、海に飛び込んで逃げ出した。


 接近戦でライフルでやりあうのも難しいし、とりあえず、この客船を修羅場にしない為に、ライフルを乱射しながら、空に上昇した。


「あああああ、飛んだ」


「凄い、飛ぶんだ」


 などと拘束された乗客が騒ぐ中、ライフルを乗客に当てないようにしながら、ウィリアム少佐の聖樹装兵(せいじゅそうへい)に撃ち込んだ。


 そのせいで、しょうがないのだが、さらに排泄物と嘔吐物が飛び散ってる。


 しかも、相変わらずの鋼の心で、ウィリアム少佐の聖樹装兵(せいじゅそうへい)が応射してくるのでこちらもキツイ。


 何か疲れて来たので、とりあえず逃げる事にした。


「スキル高速逃亡」


 メンドクサイ奴からは逃げるに限る。


「待て! ユウキ! 決着はついてないぞ! 」


 ウィリアム少佐が叫んだ。


 ほげぇぇぇぇ!


 名前を呼ぶなや!


「ミドウユウキ! 逃げるな! 」


 さらにウィリアム少佐が叫ぶ。


 ああ、これ、終わってね?


 名前が拡がるじゃんか。


 とにかく、急いでその場を飛び立った。


 それでも、ウィリアム少佐は、俺を追っかけてくるようだ。


 もう、追いつけないだろうに、本当にしつこい。




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