表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
180/2597

第十六部 第三章 スカーフェイス

 こちらに向かってくるパワードスーツは全部黒塗りで、これはあれか?


 黒い三〇星とでも言いたいのか?


 などとガ〇ダム思い出す。


 と思ったら違った。


 横に並んで突っ込んできた。


 ミツキとアオイの攻撃で、下のボートが破壊されたが、気にせずジャンプして、こちらの豪華高速帆船に乗り込んでくる。


 手に持ってるのは斧だ。


「バイキングかよ」


 俺が言いながら、聖樹装兵(せいじゅそうへい)のライフルを刀に変えて斧ごと相手のパワードスーツの右手を斬り落とした。


 が、そいつは気にせずタックルして来た。


 俺の聖樹装兵(せいじゅそうへい)を掴んで離さない。


「良くやった。これで終わりだ」


 真ん中のパワードスーツが斧で振りかぶってきた。


 やばい、やられる。


 逃げるために、聖樹装兵(せいじゅそうへい)を上に逆噴射させて、下の甲板をぶち抜いて、船内に落ちることで避けた。


「おおおおっ」


 斧を俺の聖樹装兵(せいじゅそうへい)に斬りつけてきたパワードスーツを、斧を空振りしたタイミングでダグダ師匠が蹴りあげた。


 パワードスーツの頭部が吹き飛んで、顔面に切り傷だらけの男がいた。


 三十近い年齢だろうか、白人だが顔から歴戦の勇者っぽいイメージがある。


 どっかで、こいつは見た事あるな?


 人を覚えない性格だが、何故か覚えている気がした。


 甲板が抜けた事で俺の聖樹装兵(せいじゅそうへい)を掴んでいたパワードスーツの手が緩んだので、聖樹装兵(せいじゅそうへい)で合気道の崩しに近い動きで相手の体を崩して、袈裟蹴りにパワードスーツを斬りつけて、掴んでた奴は破壊した。


 俺に踏み込んで頭部が吹き飛んだパワードスーツ以外の残りの一機はチアンウェイと斬り合いして右手が破壊されたようだ。


 チアンウェイも着装している聖樹装兵(せいじゅそうへい)の左手が破壊されている。


「なかなか、やるな。坊主」


 にやっと顔面に切り傷だらけの男が笑った。


 俺が飛びながら、袈裟蹴りでその頭部が吹き飛んだパワードスーツに斬りつけるが、それをさっと避けるとパワードスーツが甲板から飛んだ。


 すると、さらに三機のサーフボードのボートに乗ったパワードスーツの新手が来た。


 そいつらは、俺達の船の横をすり抜けるように通って、頭の取れたパワードスーツと左手が壊されたパワードスーツを飛び乗らせて回収して去る。


「あ、逃げてしまう」


 俺が甲板からライフルを構えるが、乗っている船が揺れている上に、流石に左右に激しく蛇行しながら行くサーフボードを見て断念してミツキを呼んだ。


「ミツキ、リヴァイアに頼んで、あいつらに猛爆攻撃をかましてくれ! これで終わりだ! 」


「やめんか! 」


 チアンウェイが叫んだ。


「馬鹿じゃないの? そんなのしたら、沈みかけてるこちらの船が猛爆攻撃で起こった津波で全部沈むだろう? 」 


 カルロス一世が俺の事をボロクソに貶した。


「えー? ああいう手あいはやれる時にやっとかないと後で後悔するよ? 」


 俺が不服そうに言った。


「「いや、味方の船の事、考えろよ」」


 同時にチアンウェイとカルロス一世に呆れたように言われた。


「とりあえず、シーサーペントに後を追わせてます」


 アオイが教えてくれた。


「ナイス、じゃあ、本拠地が分かったら猛爆攻撃いこう」


 俺が笑った。


「相変わらず、怖い奴だな」


 カルロス一世が呆れて呟いた。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ