第十六部 第二章 襲撃
甲板に出ると、吹き飛んで沈んでいく第一艦隊の艦船とココドウリロの船を他の船が救助しながら、スキル結界が出来るものが結界を張って、防御していた。
あのスキル結界で防御になるのか?
と思ったら、その結界にミサイルらしきものが当たって爆発した。
とりあえず、直撃は防げるようだ。
ココドウリロの甲板からワニ型の聖樹装兵が対地対艦ライフルをミサイルの飛んできた方向に撃った。
カルロス一世が反撃してるようだ。
ドラゴン型の聖樹装兵が飛んできて、俺達の船の甲板に降りてきた。
ダグダ師匠かと思ったら、チアンウェイだ。
「あちらの方に敵船があるらしい。こちらとしても相当やられたので、こちらの隠し玉をぶち込む」
聖樹装兵のままチアンウェイが言ってきた。
残った艦船の砲門が一斉に開いて、カルロス一世が撃っていた方角へ方向を定める。
しかし、もし、撃つとしても火薬で撃つようなもんなら、流石に相手には……。
と思っていたら、砲門の先に光が集まり出す。
「ああ、噂の光集束砲ですか? 噂だと光魔法を集中してやるそうですが」
ミヤビ王女が流石に良く知っている。
「そうだ」
チアンウェイが言ったと同時に、光が走ってカルロス一世が撃っていた方角へ向かって放たれた。
と同時にその方角で、激しい爆発が起こった。
高温で相手の武器弾薬を爆発させる形なのだろうか?
「やったか? 」
チアンウェイが叫んだ。
ミツキが聖樹装兵のレーダーモニター開いて見た。
「やったみたいね」
ミツキが答えた。
「なんか、来る」
俺が呟いた。
「本当だ。五体くらいなんか来るよ。 」
ミツキが俺に言われた後、再度レーダーモニターを見て言った。
と、同時に小型のミサイルみたいなのが、カルロス一世の聖樹装兵のいるあたりに飛んでくる。
カルロス一世がそれをライフルに持ち替えて撃ち落とすが落とせないものが当たりそうになる。
と、うちの船の甲板からドラゴン型の聖樹装兵が残りをすべて撃ち落とす。
物凄い腕だ。
カルロス一世の方は悪いが乱射して何とか当てたようだが、こちらの聖樹装兵は明らかに狙って撃ち落とした。
神業に近い。
ぶっちゃけ、ダグダ師匠だ。
向こうの方を見るとサーフィンの板のようなボートに乗った親父が乗っていたのと同じ同型のパワードスーツが向かって来ている。
サーフボードに乗ったパワードスーツとかお洒落だが。
機関砲みたいなライフルを構えてて、カルロス一世の聖樹装兵を船ごと撃ち始めた。
カルロス一世がよけながらライフルで応射するが、流石に乗っている船の方は穴だらけになった。
それを見て、俺とアオイとミツキが聖樹装兵を着装した。
ダグダ師匠の攻撃で一機のパワードスーツが吹き飛んだ。
しかし、全然相手はひるまない。
俺達もチアンウェイもライフルで応射をはじめた。
さらに一機のパワードスーツが沈む。
しかし、相手のスピードが落ちない。
しかも、こっちにまっすぐ来る。
やばそうな感じがする。
どうしませう。




