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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第十六部 第一章 プロローグ

 しまった。


 やってしまった。


 これ、酒と精力剤のちゃんぽん。


 バイアグラの開発しちゃいけないバージョンに媚薬が加わった感じ。


 机の上に四十以上空き瓶があるのを見てびびる。


 全員飲みまくりかよ。


 何より今回の衝撃はロリになっちまった。


 横に燐女(りんじょ)さんがすやすや寝てる。


 これ犯罪じゃね?


 布団をめくって、胸が全然無いのを見て思う。


 そして、殆ど二次性徴も無い身体なのを確認して目の前が暗くなる。


 やばい。


 やばすぎる。


 なんでなんだぁぁぁ。


「ぁぁぁぁ」


 思わず小声で後悔の声が漏れた。


 ロリになっちまった。


 ロリになっちまった。


 ロリになっちまった。


 頭の中でロリと言う言葉がリフレインする。


 しかも、十回くらいやっちゃった。


 変態だ。


 まごうこと無き変態になってしまった。


 と、落ち込んでる、その時、激しい爆発音がして船が激しく揺れた。


「な、なんだ? 」


 外の方から悲鳴と叫び声がする。


「な、なんじゃ? 」


 龍女(りゅうじょ)さんが慌てて起きた。


「どういう事? 」


 ミツキも飛び起きた。


 今までの雰囲気は消えて、全員が急いで服を着る。


 何気に、この辺は全員が兵士だ。


 服を着たところで、樹老人(じゅろうじん)さんがテレポートして来た。


「どうしました? 」


 俺が慌てて聞いた。


「分からん、遠くから攻撃を受けた。今さっきの攻撃で、第一艦隊の数隻が吹き飛んだ」


 樹老人(じゅろうじん)が慌てて言った。


「数隻が吹き飛んだ? 」


 アオイが眉をひそめた。


「とりあえず、甲板に行きましょう」


 俺が言うと同時に再度、爆発音がして船が大きく揺れた。


 ふと見たら、燐女(りんじょ)さんだけそのまま裸で寝てる。


 燐女(りんじょ)さんがむにゃむにゃ言いながら、にやにや笑ってる。


「すげぇ、全然気にしてない」


 俺が本当に驚いた。


「こいつは昔から、こんな奴だ」


 龍女(りゅうじょ)さんが呆れた顔だ。


「え? 」


 裸の燐女(りんじょ)さんを見て、樹老人(じゅろうじん)さんが凄い顔してる。


「お、お前……」


 樹老人(じゅろうじん)さんが絶句したので、それを無理矢理甲板に向かって連れて行く。


 とりあえず、逃げたいし。

 

 


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