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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第十五部 第七章 燐女(りんじょ)参戦

 燐女(りんじょ)さんの声のした方を見て慌てる。


「何あれ? 」


 そこに、全長三百メートルはありそうな宇宙船が浮いてる。


「嘘だろ! 蒼穹船(そらふね)かよ! 」


 和真が叫んだ。


「え? 蒼穹船(そらふね)? 」


 俺が龍女(りゅうじょ)さんを見た。


 が、龍女(りゅうじょ)さんはアオイモードでこちらを気にもしてない。


 振り向きもしないで、一心不乱に(れん)にライフルを乱射している。


 怖すぎて声がかけれない。


「むう。麒麟族の蒼穹船(そらふね)か。あんなものこんなとこで戦闘に参加させたらまずい」


 樹老人(じゅろうじん)の声が震えてる。


「な、何が起こってるのだ」


 チアンウェイがようやく追いついたらしく、聖樹装兵(せいじゅそうへい)で聞いてきた。


「みんな、壊れた」


 俺が答えた。


「お前のせいだろうがぁぁぁぁ! 」


 和真が絶叫した。


 え?


 俺のせいなの?


「我が夫の為に燐女(りんじょ)が成敗いたします」


 燐女(りんじょ)さんが叫ぶと同時に、蒼穹船(そらふね)の砲門が全部空いて、大量のビームを発射した。


 ビボラの王都が市街地が次々と炎上し爆発する。


 戦争してた兵士達が争って逃げだしてる。


 王都の一般の住民も逃げてる。


 思ったより、住民の数が凄く少ない。


 戦乱が続いて、殆どいなくなってるのかもしれない。


 そんな中、ミツキとアオイと(れん)龍女(りゅうじょ)さんが聖樹装兵(せいじゅそうへい)で殴り合ってる。


 もう、ライフルとかまだるっこしい事は言ってられないようだ。


 ごうごうと燃えさかる炎の中で、聖樹装兵(せいじゅそうへい)で女の掴み合い殴り合い。


 単なる泥試合になってる。


 何と言う修羅場。


 どうしょう。


 それでも、怖くて止めれない。


 だって、にんげんだもの 


 みつを


 和真の方は愛染明王型の聖樹装兵(せいじゅそうへい)のライフルで蒼穹船(そらふね)を撃つが効いてない。


 和真が慌てて愛染明王型の聖樹装兵(せいじゅそうへい)に対艦対地ライフルを装備させた。


「そこの蠅は五月蠅いですね」


 燐女(りんじょ)さんが言うと同時に、蒼穹船(そらふね)のビームが和真の愛染明王型の聖樹装兵(せいじゅそうへい)に集中した。


 流石に、愛染明王型の聖樹装兵(せいじゅそうへい)は対艦対地ライフルを捨てて逃げる。


 何発かビームを食らうが致命傷は避け続けてる。

 

 本当にあいつ凄腕なんだな。


「おいぃぃぃぃぃ! 逃げるぞ! (れん)! こりゃ駄目だ! 」


 和真がビームの回避行動をしながら絶叫した。


「ちくしょう! ちくしょう! 祐樹君の馬鹿ぁぁぁ! 」


 (れん)が半べそかきながら叫んだ。


 え?


「俺が悪いの? 」


 カルロス一世に聞いたら頷かれた。


 和真が愛染明王型の聖樹装兵(せいじゅそうへい)の背中から、何かの小型の爆弾みたいなものを出した。


 蒼穹船(そらふね)に向けてそれを投げると爆発して、物凄い光を出した。


「へー、目くらましと撹乱の炸裂弾か。やるねぇ」


 ダグダ師匠が何か嬉しそうだ。


 物凄いスピードで赤い二体の聖樹装兵(せいじゅそうへい)が逃げていく。


「逃がしません! 」


 燐女(りんじょ)さんが叫ぶと、絨毯爆撃のようにビームを炸裂させた。


 聖樹装兵(せいじゅそうへい)には当たりもせず、ビボラの王都が次々と破壊されていく。


 ビボラの王都は結局、完膚なきまでに破壊された。


 助けに来たんだが、滅ぼしに来たんだか分からない。


「なぁ、何やってんだ? 何しに来たんだ? 」


 チアンウェイが動揺して叫んだ。


 いや、それ、俺が言いたいんですけど。


「ちょっと、やばすぎない? 」


 カルロス一世の呟きが心に響く。


 だが、話はこれで終わらない。


「後で、話があります」


 轟然と燃えさかる炎の中で、三機の聖樹装兵(せいじゅそうへい)が飛びながら、俺に言った。


 まあ、言ったのはアオイなんだけど。


 地獄の業火の中で鬼が三人みたいな感じだ。


 すげぇ、怖い。


 何、この罰ゲーム。

 




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