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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第十五部 第五章 恋(れん)

 ミツキと(れん)聖樹装兵(せいじゅそうへい)が空中で激しくぶつかり合った。


「悪い虫は掃除させていただきます」


 アオイが言うと、ぶつかり合ってるミツキと(れん)聖樹装兵(せいじゅそうへい)に構わずライフルを乱射した。


「待て待て」


 慌てて、愛染明王型の聖樹装兵(せいじゅそうへい)が間に入り盾でビームを防ぐ。


「仲間ごと殺す気か? 」


 和真が驚いて叫んだ。


 が、聞いてない。


「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス……」


 アオイが抑揚の無いように言いながら、盾でビームがはじかれてるのに乱射を続ける。


「ちょ、ちょ、何、この子! 」


 和真が無茶苦茶動揺してる。


 ミツキと(れん)の方も酷い、ライフルとか剣とかで無くて、聖樹装兵(せいじゅそうへい)の顔を掴んだり、殴ったり、本当に泥仕合になってる。


「このガキ! 殺す! 」


 (れん)が叫ぶ。


「黙れ! ババァ! 」


 ミツキが言い返す。


 聖樹装兵(せいじゅそうへい)の戦いと言うより、女同士の取っ組み合いみたいになってる。


 やばい。


 怖くて関われない。


「何、これ? 」


 ダグダ師匠が困惑してる。


 カルロス一世はまた無言で聖樹装兵(せいじゅそうへい)で俺に敬礼した。


 それを止めてと言うのに。


「どれ、われも参戦するかの」


 龍女(りゅうじょ)さんが静かに言うと、ライフルが数倍に大きくなった。


 まるで、対戦車ライフルのような感じだ。


 何、これ?


「ち、ちょっと、龍女(りゅうじょ)さん。そ、それ、対地対艦ライフルじゃないですか。こんな状況で使うようなものじゃ無いですよ。何してます? 」


 ダグダ師匠が驚いて聞いた。


「悪い虫は元から絶たねばの」


 龍女(りゅうじょ)さんが抑揚なく答えた。


 龍女(りゅうじょ)さんの巨大な対地対艦用ライフルに次々とエネルギーが充填されていく。


 これ、やばいんじゃないの?


「ちょっと、下の都市ごと吹っ飛びますよ? 」


 ダグダ師匠がおろおろしてる。


 狙ってるのは和真かと思えば(れん)聖樹装兵(せいじゅそうへい)を狙ってる。


「ミツキ! そいつを蹴飛ばせ! 」


 ミツキが蹴りあげて、(れん)聖樹装兵(せいじゅそうへい)が跳ねとばされた時を狙って龍女(りゅうじょ)さんが対地対艦用ライフルを発射した。


 慌てて、和真が左手の盾をのばして(れん)聖樹装兵(せいじゅそうへい)、対地対艦の強力なライフルビームを返そうとするが、盾ごと左手が三つ消滅した。


 が、そのおかげで、場所がずれて、ビボラの市街地の外れに当たる。


 と同時に巨大な光球が出来て、直径一キロメートルにわたり消滅した。


「ええええええええええ? 」


 完全に龍女りゅうじょさんまでぶっ飛んでる。


 どうしょう。


 猛烈に逃げたい。 







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