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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第十五部 第二章 ビボラ

 俺達が甲板に上がると、むこうの大陸の方が赤くなっていた。


 相当な火災なんだろう。


 戦火だろうか?


 甲板にはカザンザキスさんとチアンウェイとカルロス一世とダグダ師匠がいた。


「何なんです? 」


「ああ、ビボラの方だな。襲撃なのか戦争なのか分からんが、こないだの奴が関わってるのは間違いない」


 カルロス一世が断言した。


「何で分かるんです? 」


聖樹装兵(せいじゅそうへい)乗りなら分かるよ」


 ダグダ師匠が指先をつつくような真似をするとスクリーンのようなものが出る。


 その中に、むこうの大陸の方に赤い点がついていて、何かいるのが分かる。


 レーダーなのだろうか?


「え? 何これ? 」


 俺が驚いて答えた。


「「「は? 」」」


 カルロス一世と龍女(りゅうじょ)さんとダグダ師匠が驚いた。


「いや、お前、レーダーモニター開けずに戦ってたのか? 」


 カルロス一世がマジで驚いてる。


「いや、そんなの知らないから」


「いや、最初に習うものだが」


 龍女(りゅうじょ)さんも呆れたようだ。


「凄いね。正面のモニターだけで戦ってたんだ」


 ダグダ師匠が笑ってる。


「いや、ありえんだろう? 」


 カルロス一世が呆れ果てている。


「これで、稼働中の敵とか、聖樹装兵とか、相手の攻撃とか確認するのだぞ? 」


 龍女(りゅうじょ)さんが説明してくれた。


「本当に、君はその辺、凄いね」


 ダグダ師匠が楽しそうだ。


「こないだ、ミツキとアオイとが生体ビーム攻撃を受けてたの避けてたが、あれは勘だけか? 」


 龍女(りゅうじょ)さんが思い出したように聞いた。


「はい、勘です」


「すげぇな、お前」


 カルロス一世が呆れてる。


 横で龍女(りゅうじょ)さんも驚いた。


「それ、きっとお兄ちゃんの私達への愛だね」


「私達への愛ですね」


 ミツキとアオイが嬉しそうだ。


「いや、こいつが、異常なだけだろ」


 樹老人(じゅろうじん)が呆れた顔をした。


 言い方が酷いな。


「で、あいつは何やってんです? 」


「聖樹を攻撃しようとしてるみたいですね」


 カザンザキスさんが言った。


「え? ここの国の? 」


 俺がモニターを見ながら驚いた。


「多分な。まあ、俺には関係無いが」


 カルロス一世が冷たく答えた。


「カルロス一世殿は冷たいの。一応、エテルノとは兄弟国じゃないのか? 」


 チアンウェイが突っ込んだ。


「いや、それは百年以上前の話だ。兄弟同士や父子で王家が何度も相争って、ぐちゃぐちゃになって、それでビボラなどと呼ばれてる」


 カルロス一世が兄弟国と言うのに反応したように答えた。


「まあ、良くない話ばかりの国ですからね」


 カザンザキスさんも呟いた。


「一応、国王側が聖樹を抑えてるが、兄をだまし討ちして毒殺したような奴だしなぁ」


 カルロス一世が嫌な顔をした。


「じゃあ、ほったらかし? 」


 俺がホッとして笑った。


「そうもいかんじゃろ。聖樹狙いのようだし。こないだみたいに、又、聖樹とつながりのあるお前が何かされたら困るしの」


 樹老人(じゅろうじん)が否定した。


 ああ、嫌なパターンだな。


 これひょっとして、行くの?


「えーと、行かんといかんのですかね? 」


 ちょっと、カルロス一世も嫌そうだ。


「仕方あるまい」


 樹老人(じゅろうじん)が言った。


 ほーら来た。


 ブラック労働ですな。


「まあ、仕方あるまい」


 龍女(りゅうじょ)さんに慰められるように肩をポンポンと叩かれて、しょぼーんとした。



 とりあえず、行ける限りは一日二話投稿で行きます。


 来週あたり仕事で、ヤバイかもしんないけど。


 後、ブックマークと評価をありがとうございます。

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