表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
168/2644

第十五部 第一章 プロローグ

 さすがに、ロリはまずいでしょ。


 燐女(りんじょ)さんにまで手を出すわけにいかず、しんどいのに睨み合いは続いていた。


 ムラサキとかユイナは横でむくれてる。


 もう夜になってるのに、この状態は辛い。


 と、そこへ樹老人(じゅろうじん)がテレポートして来てくれた。


「おおお、起きてたか、良かった。少し甲板に出てきてくれ」


 樹老人(じゅろうじん)が慌ててる。


「いや、出たいんですが、この人が離してくれないんです」


 俺が燐女(りんじょ)さんを見た。


「どうにか、離せんのか」


 樹老人(じゅろうじん)が困った顔をした。


「無理です」


「困ったもんじゃの? 結構、緊急なんじゃが」

 

 樹老人(じゅろうじん)が焦ってる。


「緊急なら、仕方ありませんな」


 言いながら、龍女(りゅうじよ)さんが立ち上がると、燐女(りんじょ)さんを掴んだ。


「ひぇえええぇぇぇ! 龍女(りゅうじょ)お姉さま、やめてぇぇぇぇぇ! 」


 燐女(りんじょ)さんが叫ぶ。


 いきなり、スタンガンでも食らったような衝撃が俺の全身に走る。


「んごっ! 」


 燐女(りんじょ)さんが変な声出して固まった。


 俺にも凄い衝撃が来てんですけど。


 龍女(りゅうじょ)さんがそうやって無理矢理、燐女(りんじょ)さんを引っぺがした。


 燐女(りんじょ)さんが気絶してる。


 すげぇな。


 俺も食らってるんだけど。


「我が夫は大丈夫か? ショック攻撃じゃ。まあ、加減はしてるが」


 龍女(りゅうじょ)さんが満面の笑顔だ。


 結構、全身が痛い。


 笑えません。


「それと、龍女(りゅうじょ)殿も来てくれ」


 樹老人(じゅろうじん)が頼んだ。


「何かあったんでしょうか」


 アオイが聞いた。


「うむ。こないだ、愛染明王型の聖樹装兵(せいじゅそうへい)がいたじゃろう。恐らく、奴がやってるのようなのだが」


 樹老人(じゅろうじん)が深刻な顔をしている。


「え? またあいつが? ハザマだっけ? 」


 俺が驚いて答えた。


「和真でしょ? 何で、お兄ちゃん、すぐ忘れんのよ」


 ミツキが呆れたような顔をした。


「いや、嫌な体験からみの人間の名前は覚えないようにしてるから」


「良く、それで生活できてたのぉ」


 樹老人(じゅろうじん)も呆れたようだ。


「いや、だって、にんげんだもの」


 俺が笑顔で答えた。


「その、フレーズ好きだよね」


 ミツキがため息ついた。


「俺の座右の銘だ」


 俺が笑顔で答えた。


「いや、お前、人間じゃ無いし」


 樹老人(じゅろうじん)が真顔だ。


「はああああぁぁあああ? え、比喩で無しに? 」


 俺が聞くと、樹老人(じゅろうじん)が無言で頷いた。


「……」


 とりあえず、聞かなかった事にしょう。


 うん。



 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ