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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第十四章 第十章 遺跡

 しばらくサラマンダーのトカゲ型自走式の聖樹装兵(せいじゅそうへい)を見て、ある事に気が付く。


「あれ? こっちに攻撃してきませんね」


 俺がダグダ師匠に聞いた。


「ああ、聖樹装兵(せいじゅそうへい)には攻撃してこないよ。味方扱いみたいだ」


 ダグダ師匠が答えた。


「え? そうなんですか? 」


 カルロス一世が聞き返した。


「他の武装してる奴は片っ端から、ある程度の距離に入ると攻撃するようなんだ」


 ダグダ師匠が説明した。


「え? じゃあ、このままでいいんじゃないですか? 」


 俺が笑った。


「「え? 」」


 ダグダ師匠とカルロス一世が唖然としてる。


「だって、ここにいれば猛禽に襲われること無いし」


 俺が理由を説明した。


「じ、自由すぎるだろ」


 カルロス一世が呆れたように答えた。


「何か、<終末(おわり)の子>に抱いてたイメージと違う」


 ダグダ師匠が唸った。


「いや、だって、猛禽のバトルロイヤルなんて冗談じゃないですよ」


 俺が慌てて答えた。


「たしかにな」


 カルロス一世も頷いた。


「たしかになって……性格変わって無い? 」


 ダグダ師匠がカルロス一世を見て驚いた。


「「しかたないですよ」」


 俺とカルロス一世が同時に溜息とともに答えた。


 せつない。


「やれやれ、我が夫といい、困ったもんだが。それにしても、あのサラマンダーのトカゲ型自走式の聖樹装兵(せいじゅそうへい)は何か守ってないか? 」


龍女(りゅうじょ)さんがサラマンダーのトカゲ型自走式の聖樹装兵(せいじゅそうへい)を見ながら言った。


「確かに、何らかの遺跡の後があるんだよね」


 ダグダ師匠が答えた。


「入らなかったんですか? 」


 俺が聞いた。


「うん。とりあえず、あまり変な事に関わると碌な事無いし」

 

 ダグダ師匠が笑った。


 真理だ。


 出来たら関わらない方が良いんだが、龍女(りゅうじょ)さんが行く気満々のようだ。


「とりあえず、行ってみようではないか」


 龍女(りゆうじょ)さんが笑った。


 結構、楽しそうだ。


 困っちゃったな。


「最近、お前関連でこのパターンは嫌な系統が多いのが分かって悩むんだが」


 カルロス一世が俺を見て呟いた。


「いや、俺も巻き込まれてるだけだし」


 俺も愚痴っぽく答えた。


 とりあえず、落ちたワイバーンの貴族の子女さんは別のワイバーンが拾いあげて撤退した様だ。


 サラマンダーのトカゲ型自走式の聖樹装兵(せいじゅそうへい)も動きが止まった。


 それを見て、聖樹装兵(せいじゅそうへい)のままドンドン龍女(りゅうじょ)さんが山を登って行く。


 一部の山火事は気にもしてないみたいだ。


「やれやれ、しょうがないな」


 俺が仕方なしで、聖樹装兵(せいじゅそうへい)のまま山を登って行った。


 ダグダ師匠もついて来てくれた。


 カルロス一世も溜息をつくとついて来た。


 まあ、あまり良い予感はしないのだけど。








 


いつも読んでいただいてありがとうございます。


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