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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第十四部 第二章 貞操帯

「なんだ? ノルマが一日十回になってないか? 」


 俺が起きると、まだ他の皆は裸のまま、すやすやと寝てる。


 まずい。


 まずい。


 このペースで回数が増えると絶対に産まれてしまう。


 べいびーが。


「二十歳のパパ? 」


 小声で呟いてみる。


 そしたら、寝てるはずのミツキやアオイがぴくっと動いた。


 怖い。


 何かの呪文なんだろうか。


 とりあえず、また、コンチュエでしたように朝のもう一度などと言われたら困るので、静かにそろりとベットを降りて、いそいそと服を着て外に出る。


 段々、この逃げるのがうまくなってしょうがない。


 こんなのは慣れたらとんでもないぞ。


 とりあえず、王宮の迎賓館の廊下を通る。


 あちこちにこないだの爆発のヒビが入ってる。


 やばいな。


 とりあえず、いたたまれなくなって、中庭へ行くと、綺麗な庭園になっていた。


「ほぅ」


 こういうのは結構センス良いよなと思いながら歩いてると、二十メートルくらい先にあるベンチにクニヒト大佐がいた。


 慌てて、俺は庭園の木の陰に隠れた。


 左右には数名の妊婦の嫁さんがいて、真ん中にまるでロダンの考える人のような形で固まったシャア・アズナブルがいる。


 クニヒト大佐の容姿がまんまシャアなんで、等身大のフィギュアを見るような感じだ。


「赤ちゃんが……」


「もうすぐ生まれる……」


 数名の妊婦さんが呟くパワーワードがきつい。


「鼻血が出そうだな」


 いきなり背後から小声で話しかけられて、振り返るとカルロス一世がいた。


「おおおっ、何してるんですか」


 俺がカルロス一世に小声で聞くと、カルロス一世がクニヒト大佐を指差した。


「とりあえず、散策するつもりで出て来たら、あの姿を見てな」


 カルロス一世の顔色が悪い。


「むぅ」


 俺が言いながら胃が痛くなってくる。


「まだ、俺の嫁もお腹が小さいのだが、あれが俺達の未来なんだな」


 カルロス一世の声が少し震えている。


 俺達のって、辛い。


「孕ませすぎだろ」


 後ろからチアンウェイが呆れたように言ってきた。


 相変わらず、テレポートをいきなりしてくんなよ。


「びびるから、やめて」


 俺が言うと、チアンウェイがふんと鼻で笑った。


「どいつもこいつも、私が言うのもなんだが、下半身がただれすぎだな」


 チアンウェイがクニヒト大佐だけでなく、カルロス一世にもキツイ目を向けた。


 あれ?


 カルロス一世が好みで無かったのか?


 えらく冷たいな。


「貴方も、あんなもの嫁に着けられて恥ずかしくないのですか」


 チアンウェイがカルロス一世にキツイ。


「いや、そう言われてもだな」


 カルロス一世が困った顔で答えた。


 あれ?


 貞操帯の事か?


 本当につけてたんだ。


 せつない。


 でも、なんで知ってるんだ?


「あれ? カルロス一世のとこに夜這いに行ったの? 」


 俺が驚いてチアンウェイに聞いた。


「違うわ! 」


 チアンウェイが顔を真っ赤にして叫んだ。


「偶然、事故で見られたんだよ」


 カルロス一世も困った顔をした。


「……本当につけてるんですね」


 俺が哀しい目で聞いた。


 カルロス一世も哀しい目で見返してきた。


 なんだよ、この国の常識は。


 



 うれしさのあまり、あらすじに入れてしまいましたが、PV10万超えました。


 本当にありがとうございます。


 また、ブックマークを本当にありがとうございます。


 ちょっと、投稿がずれてすいません。

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