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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第十三部 二十章 エピローグ

 ようやくすべてが終わった。


 終わったんだが、飛びながら、艦隊の方へ行くと、あちこちの破壊のされ方がハンパ無い。


 そりゃ、あれだけの爆発だし、どうにもならんわな。


 連合艦隊の所に聖樹装兵(せいじゅそうへい)で飛んでくると、結構、旗艦すらガダガタになってる。


 甲板に降りるのが躊躇されるくらいだ。


 どうしょう。

 

 このまま、パトリダに帰りたい。


 甲板にミツキやアオイやミヤビ王女やアポリトが手を振ってる。


 国王達も待っている。


「ああああ、ココドウリロの船がガタガタだ」


 カルロス一世が愚痴った。


 なまじ艦隊で行動していたために、船同士がぶつかったりしたみたいだ。


「降りるぞ」


 龍女(りゆうじょ)さんが言ったが、思わず躊躇してしまった。


 でも、仕方なく降りた。


 降りて、聖樹装兵(せいじゅそうへい)の着装をといた。


「貴様! 何をやった! 」


 ミツキ達が飛び付いてくる前にチアンウェイがテレポートしてきて、俺の胸倉掴んでゆさゆさした。


「いや、スルトの足元を爆発させて瓦解させて、海水を引きこんで超高温になったスルトを海につけたの」


 俺がゆさゆさされながら、答えた。


「ああ、水蒸気爆発だったんだ」


 ミツキが横で驚いた。


「水蒸気爆発? 」


「うん。海水の瞬間的な蒸発による体積の増大が起こり爆発が起こったの。火山の大噴火もそれよ」


 ミツキがチアンウェイに説明した。


「相変わらず、恐ろしい事考えるの」


 国王が呟いた。


「まあ、それでも、トドメは<終末(おわり)の子>がさしたがな。刀に真の力を開眼させつつあるのを見れた」


 龍女(りゅうじょ)さんが嬉しそうに答えた。


「おや? 樹老人(じゅろうじん)様は? 」


 カザンザキスさんが聞いた。


「ああ、爆龍王ゴウオウが吹っ飛ばされて大怪我してるので、今治療しておられるよ」


 カルロス一世が答えた。


「これ、エーデルハイト自体の被害も凄いので……」


 俺が国王の目をじっと見た。


「ほう。それを言ってくるとはな。分かった。すぐに戦争は休戦して、救助とかをこちらの軍でさせよう」


 国王が珍しく、良い事を言ってくれた。


「その前に、我々もヤマトに一旦帰った方が良いかもしれませんね。船が結構ヤバイです」


 宰相がため息ついた。


「凄い衝撃波だったからね」


 ミヤビ王女が笑った。


「ヤマトも結構やばいかもしんないね」


 ユイナが少し心配そうだ。


 あぅ。


 凄く胃が痛い。


「まあ、あれほどの爆発だからな」


 国王も頷いた。


 本当に胃が痛い。


「すいません。パトリダに帰りたいんですけど」


 俺が小声で言った。


「それは無理じゃないか? 兄弟」


 アポリトが答えた。


「やっぱり、後の処理しないと駄目か……」


 俺は胃が痛くてたまらなくなって、その場に跪いた。


 いつも、読んでいただいてありがとうございます。


 ブックマークありがとうございます。

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