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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第十二部 第十三章 エピローグ

 特別室のベットに、そのまま倒れ込んで俺は全く動けない。


 今日は本当に疲れた。


「ごめんね。お兄ちゃん」


 ミツキが笑って謝ってきた。


「あんなとこで、付き合ってるって言わなくても良いのに。せめて、親父が武装してない時にしてくれよ」


 俺が枕に顔を埋めながら愚痴った。


「そうかぁ、赤ちゃん出来るには回数が少ないのかな? 」


 ミツキが呟いた。


 駄目だ。


 全く聞いてない。


 親父に結婚宣言したんでハイなままだ。 


「あっ、それ言えてます」


 ユイナもミツキに同調した。


「そうですね。回数を増やすべきですね」


 アオイも断言した。


 なんで、地雷方向に話が進んでんだか。


「まあ、その辺は男の甲斐性じゃな」


 龍女(りゅうじょ)さんが笑った。


「とりあえず、お風呂に行ってきますね。準備に時間がかかりますから」


 ルンルン気分でムラサキが用意を始める。


 何の準備なんだ?


「私もお風呂に行ってこようかな」


 キョウカも照れながら呟いた。


「ま、待って。疲労が限界なんだけど……」


 蚊の鳴くような声で俺が言った。


「ご懸念には及びません」


 アオイがいつもの精力剤の瓶を出してきた、しかも三本も。


「すいません。もう、それ結構なんですが」


「大丈夫ですよ。これお父様が言うには新型だそうです。すーーーっと疲れがとれてビンビンになるそうです」


 アオイがニッコリ笑った。


「お、女の子がビンビンなんて言うんじゃありません」


「分かりました。バッキバッキになるそうです」


「変わんないじゃん」


 やばい、抵抗する力もでん。


「たっぷり、可愛がってくださいね」


 耳元でミオが囁いた。


「おーい」


 今日はお休みする方向にはならないのか。


 その時、ノックとともに国王が入ってきた。


 皆の目がかなり怖くなったが、初めて国王が助け舟になってくれそうだ。


 今なら、パパって言えそう。


「あ、ミヤビにキョウカにユイナ。これ試作品だけど、一番凄く効くそうだから」


 言いながら、小瓶をキョウカに渡した。


 皆の目がバーッと友好的になり、満面の笑顔だ。


「ええええええっ、助けてくれると思ったのに」


 俺が蚊の鳴くような声で抗議した。


 すると、国王はにやっと笑って、親指を立てた。


「頑張れ」


 ふざけんな。


 死にたい。  



いつも、読んでいただいてありがとうございます。



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