第百十四部 第十二章 さらなる事故
「ふざけるな! 貴様らだけは許さん! 二度も潰されてたまるかっ! 」
べリウムが叫ぶ。
何としつこい奴だ。
次々と炎上している中で、土の中から岩でできた百メートル近い巨大なロックワームが、こちらに向かって来る。
岩で出来ているせいか、爆炎の影響を受けにくいようだ。
「隠し玉だが、仕方あるまい! 今度こそ、貴様を破る! 」
べリウムがスリムなドラゴンに守られながら叫んだ。
すでに、こちらのスリムなドラゴンも虫の息のようだ。
「一つ聞くけど、障壁って地下にもあるの? 」
俺がゼブとアオイに聞いた。
「「ありますよ」」
「分かった」
俺がゼブとアオイが答えてくれたんで微笑んだ。
「くははははははははははは、そんな障壁ごときぃぃぃぃ! 」
ベリウムが叫ぶ。
俺はそれを見て優しく微笑んだ。
ロックワームが障壁に当たるせいか揺れるが、ぶち抜かれることは無い。
ふはははははははははははははははははははははははは、所詮、図体がでかい虫ごときにセブとアオイのダブル障壁が破れるものかよ。
「愚かなり! べリウムよ! 」
俺が胸を張って高らかに笑う。
やれるものならやってみろ。
「あーあーあーあー、みっともない」
「何もしてないよね」
カルロス一世とスカーフェイスが呆れた顔だが、気にしない。
何故なら、勝っているのは間違いないからだ。
「おおおおおおぉぉぉーい……」
べリウムが俺を見て凄い顔をしている。
「喋ってるぞ、全部」
親父が横で笑った。
「許嫁に頼りきりで恥ずかしい……」
母さんが頭を抱えている。
「まあ仕方無いから、あたしがやろうか? 」
ミツキが横で俺に言った。
「いや、待って。 ちょっと、やばくない? 」
ミヤビ王女が空を見てる。
何かが、こちらに向かって落ちて来る。
えーと。
「ちょっと! 燐女の馬鹿が爆撃専用の雷撃艦を操作を誤らせて壊してしまったらしくて、そちらに一直線に向かってる! 逃げてっ! 」
龍女さんがこちらに蒼穹船のシステムを使って連絡して来た。
「「「「「「「「「「「えーと……」」」」」」」」」」」」
俺達全員が上空を見上げた。
煙を噴射しながら、綺麗な弧を描いて一直線にこちらに雷撃艦が向かって来る。
「隕石みたいだな」
親父が冷静に答えた。
「とりあえず、さっき逃げてた方が良かったかな」
俺も流石に巻き込まれる人達に申し訳なく思った。
ごめんね。




