第百十四部 第十一章 崩壊
燃えている。
ドンドン燃えている。
何もかもが炎に包まれていく。
何という事だ。
「いやいや、止めなさいよ」
「本当だ」
スカーフェイスとカルロス一世が俺が喋って居たらしく突っ込んでくる。
母さんがテレポートして来て、俺達をじっと見た後、はぁとため息をついて肩を落とした。
「何で……何で、こうなるの? 」
母さんが顔を覆って呟いた。
「全部、社会のせいですよ」
「社会がこんな恐ろしい現実を作り出すとは」
俺と親父が悲しい顔をした。
「待て待て待て待て待て待て待て待て待てぇぇぇぇい! お前等だろ! お前等じゃねーかーあー! 」
べリウムさんが騒いでる。
「いやいや、俺、炎なんて吐けないし」
俺がにこやかにほほ笑んだ。
「ふざけんなぁぁぁ! 私が侵略の為に心血そそいだパラサイト達が全滅してしまったぁ! 」
べリウムさんががっくりと項垂れていた。
「それにしても、爆龍王ゴウオウを舐めていたようだな」
親父が感心している。
スリムなドラゴンはな何度も天空に飛んですでに瀕死で身体は動かなくなっているのにも関わらず、同じように飛んでいた爆龍王ゴウオウは爆風で飛びながら、あらゆるところに猛爆攻撃を吐き出しているほど、まだ元気だ。
「まるで、花火の砲弾みたいな花火玉の中の火薬で作られた星のように、空に飛んだ爆龍王ゴウオウが回転しながら猛爆攻撃をするので、何だか綺麗だな」
国王がうんうんと頷いてた。
「身を挺して、花火をやって見せるとは、流石は爆龍王ゴウオウだ」
俺も感動している。
「いや、障壁張ってるから、ここは良いけど、外は灼熱地獄じゃないかな? 」
ゼブが黒く煤けているべリウムを見て呟いた。
「なるほど、日焼けサロンみたいだな」
煤けたべリウムを見て俺が微笑んだ。
「むう。十分焼けた事だし、どうだろう。そろそろ逃げるか」
親父が皆を見回してほほ笑んだ。
「だよね。これ、収集つかないわ」
俺も笑顔で答える。
「そ、それで済むの? 」
「いや、マジな話……」
スカーフェイスとカルロス一世が心配そうだ。
「大丈夫だよ。これほどの爆炎なら全く向こうからは見えないんじゃないかな? 」
俺が皆にほほ笑んだ。
「なるほど、これで皆、死んだと見せかけるわけだな」
国王がうんうんと頷いた。
「リバプールの風になるわけですね」
宰相が頷いた。
「むう、獣神サンダーラ〇ガーだな」
親父がうんうんと頷く。
きっと俺達は死んだことになるだろう。
母さんが真っ暗な顔で立ちすくんでいたが、仕方あるまい。
社会が悪いんや。
しょうがない。




