表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
122/2596

第十二部 第二章 三カ国首脳会議

 ヤマトとコンチュエとパトリダの御偉方の面々が会議室に座っている。


 会議室と言っても、そこは三カ国の首脳が揃うための部屋の為、恐ろしいまでの豪華さだ。


 装飾品も贅を凝らされていた。


 その中で、グォクイ将軍が立ち上がると、皆を見回してから会議が始まった。


「共工を信仰している異教(イジャオ)に襲撃されましたが、救世主(ジウシジュ)殿のお蔭でほぼ全員を捕える事が出来ました」


 グォクイ将軍が胸を張った。


「お蔭で首都フェイツィは汚物まみれだがな」


 チアンウェイがグォクイ将軍の横でまだグチグチ言ってる。


「チアンウェイ。死者が殆ど出てないのですよ。これも救世主(ジウシジュ)殿のお蔭ではありませんか」


 女帝(じょてい)がチアンウェイを諌める様にじっと見た。


 チアンウェイが膨れて横を向いた。


 子供かよ。


「……で、ですな。問題は異教(イジャオ)の教主たるルグと言う男が、まだ捕まっていないのです。そして、共工もまだ姿を消しただけで、倒したわけでもありません」


 グォクイ将軍が咳払いをした後に続けた。


「つまり、再度、彼らの襲撃があるかもしれないと言う事ですな」


 国王が頷いた。


「彼らの潜む場所とか分かって無いのですか? できれば共工が居る場所が分かると良いのですが」


 ミヤタ公爵が聞いた。


 ええええ、何か、今日はまともだ。


 横にいるアオイやミヤビ王女など、皆が驚いている。


「どうした? お前達? 」


 宰相が俺達に声をかけてきた。


「いや、まともな事言ってるんで」


 俺が驚いたように言った。


「ああ、この人達、アニオタとか向こうの文化が絡まないと、凄くまともなのよ」


 ミツキがしれっと言った。


 それ、どうなんだ?


「え? でも、俺達に修羅とか猛禽とかぶつけて来たよね」


 俺がミツキに言った。


 キョウカさんとかユイナが下を向いた。


「いや、あれはヤマトの伝統行事だから」


 ミオが言った。


「どんな、伝統行事なんだよ」


 俺が吐き捨てる様に言った。


 アポリトが思い出したのか身震いしてる。


「すいません。良いですか」


 グォクイ将軍が俺に声をかけてきた。


「あっ、すいません」


 俺が謝った。


「取り調べたところ、ルグと言う男はネクロマンサーのようで、かなり死霊を使うようです」


 グォクイ将軍が皆を見回した。


「ネ、ネクロマンサー? え? そんなのいるの? 」


 俺が驚いて聞いた。


「当たり前ではないか。この国では比較的、他国より多いぞ」


 チアンウェイが何を言ってるんだと言う顔をした。


「死霊なんて、どうやって倒すの? 」


 俺が再度聞く。


「ああ、ぶっちゃけ、ゾンビだぞ」


 ミタライ公爵がぶっちゃけた。


「え? ゾンビなの? 」


「そーそー」


 国王が頷いた。


「ゾンビ? 」


 カザンザキスさんが聞いてきた。


「ああ、あちらの世界では死体のまま動いたり蘇ったりするのは、ゾンビと言うんです」


 宰相が説明した。


 カザンザキスさんが納得したように頷いた。


「とりあえず、我々としては、警吏に捜索させるとともに、共工が居る場所を軍隊で探すつもりです。そして、隠れている場所が見つかれば、我々の方から攻めるつもりです」


 グォクイ将軍が皆を見回して再度言った。


「その攻める時には、救世主(ジウシジュ)殿と皆様に協力をお願いしたいのです」


 女帝(じょてい)が俺達を見て頭を下げた。


 横でチアンウェイがふてくされてる。


 正直、迷惑かけそうなんで、嫌なんだが、どうするか。


「分かりました。全力を持ってお手伝いしましょう」


 横で勝手に国王が受けた。


 全く、簡単に受けないで欲しかったんだが。


 



 

 

いつも、読んでいただいてありがとうございます。


ブックマークと評価をありがとうございます。


お陰様で盆の辛い仕事が笑顔で出来ました。


本当にありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ