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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第十部 第十章 エピローグ

「ほほほほほ、やるわね。でも、私もこの程度なら出来るのよ」


 チアンウェイがこちらに手をかざす。


「スキル爆裂」


「スキル高速逃亡」


 やばいような気がしたので、俺がスキルを被せる様に発動させて、その場の皆を即して離れた。


 と、同時に、俺達のいたあたりが大爆発を起こす。


 爆龍王ゴウオウ並みの破壊力だ。


 これは凄い。


「ほう、身体が軽い。これがユウキ殿のスキルか」

 龍女(りゅうじょ)さんが感心してる。


「逃げるの特化だけどね」


 ミツキが笑った。


「どれ、あの娘、なかなかやるのう」


 再度、龍女(りゅうじょ)さんが手をかざすと、神殿の奥が次々と爆発を起こす。


 神殿の大きな、石の扉が崩れ落ちて、巨大な女性の神像が露わになる。


 美しい女性の神像だ。


 豊満な胸に美の結晶のような容姿。


「おおおお、女媧(じょか)様の神像が! 」


 チアンウェイが叫んだ。


 女媧(じょか)?


 中国の古代の女神で人類を想像したとも言われる、神様か?


「グォクイ! 良く見よ! 我らは女媧(じょか)様の兄妹であり夫婦でもあると言われる伏羲(ふくぎ)様の血筋ぞ! そこにおるヤマトのものに従うような血筋では無い! 」


 チアンウェイがグォクイ将軍に叫んだ。


「な、何をおっしゃいます! あちらの世界は我らの敵なのですぞ! まして、女媧(じょか)は我らの最大の敵なのですぞ! 」


 グォクイ将軍が叫んだ。


「良いか救世主(ジウシジュ)とやらよ! 貴様は、この国から逃がさぬ! 必ずやわたしが引導をわたしてくれるわ! 」


 チアンウェイが俺に向かって叫んだ。


 でも、俺はそれよりも衝撃的なものを見て動けなかった。


 ミツキも同じだろう。


「あの、女媧(じょか)の姿は間違いないのか? 」


 俺が樹老人(じゅろうじん)に震えながら聞いた。


「ああ、蛇神とされるが、実際はあのような絶世の美女だ」


 樹老人(じゅろうじん)が答えた。


「本当にあの姿なのか? 」


 もう一度震えながら樹老人(じゅろうじん)に聞いた。


「なんじゃ、動揺してるのか? 珍しいの。間違いないわ」


 樹老人(じゅろうじん)が少し驚いたように言った。


「……母さん」


 ミツキが呟くように言った。


「なに? 」


「なんで、俺の母親にそっくりなんだ? 」


 俺も我慢できずに言った。


「なんだと? 」


 樹老人(じゅろうじん)が驚いたような顔をした。


 目の前で神殿が崩れ落ち、神像にも岩が落ちて崩れていく。


救世主(ジウシジュ)とやら、戦いは一旦預ける! 次回はこうはいかぬぞ! 」


 チアンウエイがスキルで次々と神殿の上を破壊した。


「ほーっほっほっほっほ! 」


チアンウェイの声が響き渡る。


 たが、俺とミツキは神像の事で、その場を動けないでいた。


 







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