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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第十部 第六章 馬車

「それで、女帝様はどうなんでしょうか? 」


8頭立ての馬車に揺られながら、俺がグォクイ将軍に聞いた。


「あまり、宜しくは無い。ただ、操られてる気配があるので、スキル結界を持つものに、女帝様の部屋だけでなく、王宮も結界を張ったので、それでおかしな行動はかなり収まった」


「むう。それなら、わしが何とかできると思うぞ」


 樹老人(じゅろうじん)が言った。


「こちらの方は? 」


 グォクイ将軍が樹老人(じゅろうじん)を見た。


樹老人(じゅろうじん)殿です」


 カザンザキスさんが答えた。


「この方が、樹老人(じゅろうじん)様ですか」


 グォクイ将軍が驚いている。


 え?


 知ってるんだ?


「こちらの神話にも出てくるからな」


 国王が笑った。


「え? マジなの? 」


「そうじゃぞ」


 樹老人(じゅろうじん)が胸を張った。


「俺、いらなくない? 」


「また、それか」


「娘の旦那になるんだし頑張ってくれないと」


 国王が右肩に手を乗せた。


「うちの娘の旦那でもあるんだしな」


 宰相が左肩に手を乗せた。


 左右で挟まれて辛い。


「おお、それはおめでたい話ですな」


 グォクイ将軍が笑顔で言った。


 糞、ここでも逃げれないように釘を刺すか!


 国王と宰相の含み笑いが腹が立つ。


「ところで、何か、女帝殿は何らかの遺跡に入られなかったか? 」


  樹老人(じゅろうじん)がグォクイ将軍に聞いた。


「おお! やはり関係あるのですか? 」


 グォクイ将軍が身を乗り出してきた。


「うむ。恐らくかの者の眷属であろう。遺跡に眠っておったに違いないと思う」


 樹老人(じゅろうじん)が頷いた。


「かの者って? 」


「あちらの世界のトップのものじゃ」


「向こうの世界の神族のトップと言う事ですか」


 カザンザキスさんが聞いた。


「うむ。そうなるな」

 

 樹老人(じゅろうじん)が言った。


「で、それはどこなんですか? 」


「それが、実は、王城の地下なのです」


 グォクイ将軍が困ったように言った。


「え? あの地下水路とかあった所ですか? 」


 俺が驚いて聞いた。


「はい、あの地下水路ともつながりがあると聞いております」


 グォクイ将軍が答えた。


 うわぁ、また地下かよ。


「とりあえず、女帝の所に行った後、見せて貰おうかの」


 樹老人(じゅろうじん)が皆を見まわした。


 


 



  

いつも、読んでいただいてありがとうございます。



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