表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
100/2592

第九.五部 第十章 エピローグ

「えっ? 」


 親父がパワードスーツから出て、花嫁衣装を着てるルイ叔母さんとヒトミ叔母さんとアイ叔母さんを見て驚いてる。


「け、結婚式なの? 」


 親父が俺を見て聞いた。


「そーだよ。親父の姉と妹二人の叔母さんの結婚式」


 俺が答えた。


「ま、まあ、結婚してないだろうなと思ってたけど、三人とも同じ人と結婚すんの? 」


 親父が本当に驚いてる。


「そうだぞ、シュウジ。エテルノ王国のカルロス一世陛下だ」


 国王が言った。


「兄貴もいるのか。すると本当に結婚式なんだな」


 親父が凄く失礼な事を言った。


「ち、ちょっとちょっと」


 ミツキが思わず突っ込んだ。


「やっと、姉さん達が結婚するんだから、兄貴は暴れないでくれよ」


 宰相が注意した。


「うわぁぁぁ、美男子じゃん」


 親父がカルロス一世を見て驚いた。


「そうだよ」


 ミツキが笑った。


「しっかし、一人だけでも凄いのに、あの三人と結婚するとは……」


 親父が糞失礼な事を言ってる。


「シュウジぃぃぃぃ」


 ルイ叔母さんの震えるような殺気立った声が式場に響く。


 勇猛で有名なココドウリロの連中が震えあがってる。


「むう。昔と変わらない恐ろしさだな」


 親父の突込みが止まらない。


 笑いながら言ってるところが親父の凄い所だが。


「よし、これはあれだ」


 親父が言って、びっと敬礼した。


「勇者に敬礼っ! 」


 親父がカルロス一世に敬礼しながら叫んだ。


 すると、ココドウリロの連中も一斉に敬礼をした。


 俺もヤマトの連中もした。


 凄い厳粛な雰囲気だ。


 誰もがカルロス一世が勇者であることを認めたのだ。


 それを見て、カルロス一世がその場で崩れ落ちた。


「じゃあ、せっかくのお祝いごとなんで、今日は帰るわ」


 親父が俺達に笑いながらパワードスーツで帰っていく。


「じゃあ、お幸せに」


 親父が最後に言ったら、カルロス一世がその場に突っ伏した。


 会場の男の誰もが涙を流している。


 ココドウリロも泣いている。


 せつない。


 皆男泣きしてる。


「明日は我が身だからな」


 横のクニヒト大佐が切なさそうに呟いた。


 本当に、やかましいわ!

 ブックマークありがとうございます。


 本当に励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ