第二話 少女との出会い
暖かな日差しと清々しいそよ風、そんな異世界の心地よい芝生の上で太郎は目覚めた。
適度な間隔で生やされた木、そして青々とした草が生い茂っている草原。すぐとなりに舗装された土埃舞う道が見え、道路の反対側には海が見えた。
太郎は周りを詳しく見渡すと、遠くにうっすらと城壁のようなものが見える。城塞都市なのか、要塞なのか、ただの大きな壁なのかはわからないが、少なくとも人がいることは間違いないだろう。そう思い歩き出すが、一歩目ですぐに歩くのをやめた。ポケットの中で何かが震えているのに気づいたからだ。ポケットの中に入っているスマホを確認すると、さっきの人物からだった。
「太郎君かい? 大丈夫そうかね」
スマホからは男性の声と、FPSのゲーム音が聞こえてくる。
「ええ、おかげさまで」
太郎は見えない相手に向かって深々とお辞儀をした。
「なら安心だ。じゃ、頑張って」
そう言って通信は途絶えた。あまりにも早い切断に、太郎は少しの違和感を覚えた。男性の声はまるで、本当はやりたくないけどいやいや義務だから行っていて、できる限り早く終わらせたいというものだった。
「まあ、P○BGやりたいんだろうな……」
FPSは片時の集中力の欠如が命取りだ。できる限り早く終わらせたかったことも頷ける。
それに、電話料金の問題だ。はっきりいって、電話代がかかるかは太郎にはわからないが、ここは異世界。電波を電波局もないのに電波を飛ばすのは相応の努力が必要だろう。
太郎は極力電話しないことを決めると、改めてゆっくりと歩みを始めた。
ここは異世界なのだ、現実世界では行えようのなかったことができる。だが、幾許かは不安もある。例えば金銭面の問題だ。健康で文化的な最低限度の生活ができる日本とは違うのだ。
自分には何ができるのだろうと考えていると、声が近づいていることに気がついた。
「ちょっと、そこの君!」
その声に反応して太郎が振り向くと、そこには数台の馬車が近づいてきていた。貨車に中からは一人の行商人らしき人物が顔を覗かせており、声をかけたのは彼だと理解した。
太郎が再び足を止めると、その馬車もつられるように止まる。そして中から、先程の全身にローブを纏った行商人らしき人が出てくる。
「その服、変わってるね。どこか異国のものかな? それともお兄さん自身が作ったとか?」
行商人は、太郎の全身を舐め回すように眺めた。体をじっくり見回されると気持ち悪いものである。全身ローブ姿で顔がよく見えないとはいえ、太郎の本能が感じ取っていたのだ。見たあと興奮しながら太郎に詰め寄り出どころを聞いてくる。
「え? えっと……。放浪の行商人から買ったんですよ。なので出どころもわかりません。その行商人も行ってしまったので」
異世界から転生したなど言えないし、言っても可愛そうな目線で見られる可能性だってある。そのため、太郎は苦し紛れに嘘をついた。
「そうか……。ならせめてその服を売ってはくれないだろうか?」
行商人は少し考えるも、やはり欲しいようで金銭交渉へと移る。
「いいですよ、売っても。ただし、変わりの服をくださいな」
路銀に困りそうだと感じていた太郎は、すぐに行商人の提案を受け入れた。
「ありがとうございます!」
その行商人は元気に太郎にお礼を言う。
「では、荷台でお着替えください。代わりの服をご用意いたします」
「お願いします」
太郎は指示された通りに荷台へと乗る。だが、その荷台はどうも生臭かった。
「お着替えご用意いたしました。ん? どうかされましたか?」
「いえ、ちょっと生臭いなと思って」
「え? ……ああ、申し訳ございません。実は私共、先程森で狩った動物をギルドで卸してきたのです。別の馬車は血痕がひどいのですよ。こんな場所しかご用意できず申し訳ございません」
行商人は不手際を認め誠実に謝罪した。
「いえいえ、大丈夫ですよ」
異世界に来たのだから、前世での常識が通用しないことがあることくらい太郎も想定済みである。ここは文句を言わずに広い心で対処するのが大切だと太郎は思ったのだ。
行商人が去ると、急いで太郎は着替え始めた。ちょっと血なまぐさいと言っても慣れてしまえばそれほど気にならないが、着替えの服からも臭いが漂ってくるのだ。しかも、新品にしては劣化や染みが激しい。太郎は異世界ならしょうがないと自分自身を納得させて、荷台を降りた。
すると、行商人が現れて一つ提案をしてきた。
「先程は失礼いたしました。こちら、代金です。そこで一つ提案なのですが、あそこの崖に行きませんか? すごい絶景が見られると評判なんですよ」
太郎は代金の入った袋を確認する。落とさないように袋は閉じているが、それはもう沢山の硬貨が入っている音がした。そして、行商人が指差した方角にあったのは何の変哲もないただの崖だった。だが、行商人がそこまで言うのであれば相当な絶景だと思い太郎は了解する。
「わかりました。行きましょう」
「ありがとうございます。実は、連れもこの絶景を楽しみにしていたのです」
太郎が着替えた馬車の後ろにある複数の馬車からは多くのローブ姿の行商人が現れて、こちらに向かっている。
「では、行きましょうか」
太郎と行商人たちはゆっくりと崖に向かった。だが、崖がいくら近づいても絶景らしき絶景は見えない。至って普通の崖と海である。
「そろそろですね、あそこをご覧ください」
行商人が指した方向を太郎が見るが、そこにはなにもない。太郎は目を凝らそうとするが、気がついたときには海を見ていた。理由は、太郎の背中に何か強い力が当たったからだった。
「え?」
考える時間もないまま太郎は海へと落ちていった。
太郎は前世では水泳が苦手だ。だからここで死ぬかもしれないと覚悟する。だが、様子が違っていた。
「あれ?」
近くの崖に捕まろうと力を入れてみたが、崖には大きな穴が空く。試しに反対側の手も力を入れて崖に捕まろうとするも、やはり穴が空いていた。そのとき、太郎は先程自称神様が教えてくれたことを思い出す。そこでは確かに、能力値アップを獲得していたのだと。それを思い出すと次から次へと崖に穴を空けて、無理やりよじ登っていった。
なんとか崖を登り切ると、行商人は既に発っていたようで遠くに薄っすらと確認できる程度だった。
「追いついてみせる!」
声を出し気合を入れると、全速力で行商人へと向かう。街道脇に咲いていた花が風圧で根本から宙を舞うほどのかつてない速さで走っていたが、三〇秒経たない内に太郎は息をひどく切らしていた。
「はぁ……はぁ……」
次第に速度も落ちてきて、結果的に追いつくことは叶わなかった。
足の速さは能力アップで強化されたものの、肝心の体力はさほど変わらなかったのだ。
「はぁ……もぅマヂ無理」
太郎は息を切らしふらつきながらゆっくりと近くの街へと向かった。検問所に門番おらず、太郎はそのまま誰からも止められることなく街の中へと入っていった。
到着した街は、『ピールスリン』という城塞都市で、かなり大きな町のようである。
「取り敢えず……服屋に行こう……」
先程もらった服だが、海に落とされたときにヌルヌルの海藻が服の中に入り込んで全身ヌルヌルであった。また、全力疾走して汗も書いたため潮の香りに汗の臭いが混ざる。おまけに元々生臭かったため、とにかく異臭がひどいのだ。どこからどう考えてもヤバい人である。
近くにあった服屋らしき服屋に入ると、店員や客は一斉に太郎の方を見ていた。危ない人が入ってきたかのように声を出し、皆急いで服屋の奥へと隠れる。
「あ、あの。服を買いたいんですけど……」
太郎の呼びかけに一人の店員が恐る恐る近づいてきた。
「ご、ご予算は如何程で?」
先程もらった硬貨があるが、行商人は珍しいと言っていた。ただ、あの行商人が本当に値段に見合う額を支払ったのかについては定かではない。とはいえ、全額服に使うと生活資金に困ることになる。そのため、袋を開いたのだが全て金色の硬貨だった。高そうなイメージがあるが、実際にはどのくらいの価値があるのかはわからない。そのため、先程の考えどおりに袋の中から半分の金貨を取り出すと、店員に渡した。店員は金貨をまじまじと見つめた後、こう答えた。
「これ、偽造通貨ですね」
「……は?」
店員曰く、本来の通貨と図柄が若干違うらしい。調べてくれたものの、結局すべてが偽造通貨だったようだ。騙されたことを話したが、騙されたほうが悪いと言われ太郎は何をすることもできず店を出た。
ぬるぬるの服は、当初はピールスリン中央部にある噴水で洗うことにした。しかし、不審者が公共の噴水で何かを洗っているという事実は、住民にとって大きな出来事だったようだ。本来多くの人で賑わうという噴水の近くには、誰も近寄らず街の警備兵が駆けつける事態となった。
噴水で服を洗うことは叶わず、ピールスリンを出て先程の海へと戻り塩水で服を洗うことにしたのだ。海藻を避けて洗ったため、ぬるぬるはかろうじて落ちたものの異世界というものに対する高揚感は全く消え失せていた。
「あーあ。……五千兆円欲しい……。っていうかこの街の通貨単位何だろ」
海岸に座った太郎は、特に意味のない言葉をつぶやき満たされない何かを満たそうとする。
太陽の位置が大きくずれ動いた頃、ようやく正気を取り戻し始めた。このまま金がないままではだめである。せっかく異世界に来たのに、来て早々餓死するなどもったいない。とりあえず、近くの森で軽く採った山菜や肉などをギルドに納品することにした。
「へぇ~意外と広いな~」
太郎は再び街に入りギルドに入るなりこう呟いた。施設内には、さまざまな装飾が施されており、一見すると冒険者とは関係のない店の出店もあるようだ。このことから、かなり生活の中心にギルドがあることがわかる。商業ギルドの札がついている受付へ行き、買取をお願いする。
係の者は買い取りに手慣れているようで、あっという間に300ネスを手にすることが出来た。1ネスにどれほどの価値があるのかはわからないが、他の人の買取額も同程度だった。生業にしている人がいることを考えると、決して安い金額ではないだろう。
だが、このままの生活をするわけにはいかない。手に入れた金を握りしめて冒険者ギルドの札がついている受付へ向かうことにした。
「ん? 君は新人かい?」
太郎は自分を呼びかける声のほうを向くと、男が立っていた。これといって特徴はないが、少し痩せている。
「やぁ! 僕の名前はフランク・シャイー」
何だこいつ。太郎は生意気そうな奴に出くわしてしまい、一瞬そう思ったが取り敢えず話を聞いてみることにした。
「はぁ」
彼の長ったらしい話をまとめると、彼は賢者らしい。運動が苦手な分、頭が良いから魔法本を読み返し魔法を覚えたとのこと。だが彼には他にも欠点がある。
「魔力が魔法3発分しかないんだ」
なんだこいつ。運動もできなければ、魔力も少ない。頭が良いが、とんでもない正論人間でめんどうくさそうだった。そんな奴とは、太郎は禄に関わりたくなかった。
「ええと、ありがとう。じゃあ!」
「お、おう」
ある程度大きい街だからか、変な奴も必然的にいる。しかし、彼から教わった「ギルド登録」は太郎にとっても有益な情報だった。ギルドのカウンターに登録案内の看板が建てられているのを確認し、受付嬢に話しかける。
「あの~ちょっといいですか?」
受付嬢はちょうど書類を整理していたらしく、こちらに振り向く。
「はい。ゴブリンの討伐依頼なら来ていませんよ。……あ、人違いでした。すみません。で、ご用件は?」
ゴブリン。この言葉に、太郎はこの辺りにはゴブリンがやたらと出没するのだろうかとも考える。しかし、受付嬢の勘違いであったのであまり気にしないようにする。
「冒険者登録をしたいのですが」
受付嬢は太郎の要件を聞くと、太郎に向かって笑顔を見せた。
「ギルドは入会金30ネス、年会費は50ネスです。読み書きはできますか?」
「いえ、僕は僻地出身で読み書きを教わっていないんです」
太郎は能力アップを授けてもらったが、文字や知識に関しては全くといっていいほど教えられていない。要するに字が読めないのだ。
実は『ピールスリン』の看板を見た時、近くの子どもが親になんて書いてあるかと聞くのを聞くまで読めていなかった。日本語は通じても文字は全くわからない。
そのため、太郎は理由を誤魔化すことにした。
「私が代筆をしましょうか」
「はい、お願いします」
その言葉を聞くと、受付嬢の口角が少し上がる。太郎は何か嫌な気配を感じた。
「では、お名前をお願いします」
「はい、ええと。名前はヤマダ・タローといいます」
「はい。ヤマダ・タローさんですね。『ヤマダ』が名前で、『タロー』が姓でしょうか?」
「いいや、『タロー』が名前で『ヤマダ』が姓です」
「へー。珍しいですね。では……入会金50ネス、年会費80ネスのお支払いになります」
受付嬢は仕事が楽しいのか、どこか興奮した様子だった。
「え? 入会金30ネス、年会費50ネスと聞きましたが?」
「え? そんなこと言いました? 私はそんなこと言っていませんよ」
この受付嬢は確かにさっき入会金30ネスといった。明らかに太郎を騙そうとしている。しかし、文字が読めない以上どうしようもなかった。諦めていると、さっきの面倒臭そうな奴、フランクが介入する。
「ハッハハハヘイ、ガール! 子どもをからかっちゃいけないよ! ここに『入会金30ネス、年会費50ネス』と書いてあるが?」
フランクは契約書の一部に指を指す。嘘を指摘され、受付嬢は視線を反らし何かを思いついたように喋り始めた。
「ああ……、す、少し前に値上がりしたんですよ。ギルドは多くの冒険者さんを抱えていますから費用が掛かるのです。この紙は、紙資源の節約で少し前のですが持ってきたんです」
明らかに嘘だが、太郎は黙ってフランクを信じるしかない。
「ん? ……少し前?」
「ええ、そうです」
「ここに昨日の日付が書いてあるじゃないか」
指摘を受けますます受付嬢の顔色は悪くなるが、それでも彼女はまだ諦めず無理しかない嘘で対抗する。
「ぐぬぬ。……きょ、去年のですよ」
「去年? この紙の材質。先月開発されたばかりの植物繊維じゃないか。どう言い訳するんだい?」
紙の材質なんて触ってわかるものなのかと思ったが、せっかくフランクが助けてくれているのだ。余計なことは詮索しないでおく。
その後、両者ともに激しい攻防が繰り広げられていたが、フランク優勢のようだ。受付嬢の顔色は真っ青になるが、嘘を認めるのかフランクに優しく語りかけた。
「ええっと……20ネスでどうですか?」
突如受付嬢は金額を提示する。だが、太郎には何の金額かわからない。
「了承した」
そういってフランクは受付嬢から賄賂を受け取った。
「読み書きは早めにできるようにしたほうがいいぞ」
フランクは太郎にそう言い残し去っていった。
「いやー。実はあの方はかなり訛ってる方でして、入会金が30ネスといっていましたが、フランクさんの地元の方言では50ネスという意味になるんですよ。言葉って難しいですね。さて、50ネスをお支払いください」
かなり無理があるとは思うが、それを証明できる物はない。
「結局そうなるのか……」
太郎は、しぶしぶ入会金50ネスと年会費80ネスを支払った。受付嬢は満足気で、クエストを紹介してくれた。
「あなたにおすすめなのは、暴風竜の気配が消えたので、調査に行くクエストです。報奨金は2000ネスです。どうされますか?」
暴風竜の調査というのは、暴風竜がいるのかいないのかを確認するクエストでここから遠い場所にあるギルドからの要請だった。
「受けます」
「クエスト保険100ネス、契約手数料20ネスです。お支払いください。出発は明日の朝です」
「わかりました」
そう言ってギルドだけで250ネスも浪費した。森でとった商品が300ネスだったことを考えると、ギルドの手数料が高すぎるのか。そう考えるも、ギルドを出ると空腹に苛まれる。
「今日はひどかったな……。何か食うか。そうだ、スマホで検索しよう」
太郎は異世界に来てからというもの、いろんなことがあり完全にスマホの存在を忘れていた。思い出したかのようにスマホを取り出すと、マップアプリを起動し近くの安い飲食店を調べることにする。
「ここいいな……。でもレビューがボロクソ書かれてる。っていうか、誰がレビュー書いたの……?」
転生者は太郎だけではないと言っていたので、このアプリを使っている人は他にもいるのだろう。
そんなことも考えながら調べ物を続けてようやく近くにいいお店を発見する。そして、そこに向かうまでの道中歩いていると、一人の少女が飛び出してきた。
「あ、あの。私を匿ってください」
そう言って太郎の後ろに隠れた。太郎は状況判断も出来なかったが、すぐに明らかにガラの悪い男がやってきた。
「おい、そこのかっぺ! 今女がこっちに走ってこなかったか?」
太郎は咄嗟の出来事に困惑するも、少女の言う通りに匿った。
少女は太郎の真後ろに隠れたため、どうやっても完全に隠れるのは無理である。
「え? ……。向こうの方に向かっていきましたよ」
太郎は適当な方向を指す。男はその方向を凝視し、少女の姿がいないことに違和感を覚えつつも納得してくれた。
「そ、そうか。なんて足が速いんだ。もう見えないぞ」
そういってガラの悪い男は、少女の足の速さに驚愕しながら走り去って行った。
「むしろなんて気づかないんだ……?」
太郎はどうしてガラの悪い男が少女を気づかなかったのかを考える。
しかし、そんな考えを遮るかのように少女は前に出て太郎に話しかけた。
「あ、ありがとうございます。お礼に何か」
少女が言いかけた途端、少女の腹部も鳴った。
「君もおなか空いているんだね。一緒に食べに行かない?」
太郎も腹部が鳴り、少女の表情が一変し 、紅潮した。
「……」
「と、取り敢えず何か食べようか」
二人は近くの定食屋に入って、一番安い定食を分け合った。
「ありがとうございました。3日ぶりの食事、おいしかったです」
「こちらこそ、誰かと食事ができてよりおいしかったよ。というか、3日ぶり!?」
どうやら彼女は貴族の元奴隷らしくあまりのつらさに逃げ出したようだ。
「私、親が生まれたときからいなくて、いろんな人に流れながら成長したんです。だから、こういう経験は初めてなんです。ありがとうございます」
「そういえば、名前は? 何ていうの?」
「名前は……アマラ・デフォーシといいます」
「で、これからどうするの?」
「え、えーっと。ご飯奢ってもらってお願いするのもあれですけど、仲間にして貰えませんか?」
「もちろん」
仲間が増えた、見た目は少女だがかなりの毒舌家だ。明日の暴風竜調査のためにも、早めに寝ておこう。太郎たちはそう思い、近くの激安の宿屋へと向かった。
2022/05/18 再改訂