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ソロプレイヤーとして


~試練の塔23F~


そこにひとりのソロプレイヤーがいた



「キキキキ」


「グキキキキキ」


2匹の『インプ』と3匹の赤いインプ『ファイアインプ』その名の通り火属性に特化したインプである


そしてファイアインプの得意攻撃、それが



「グキャ!」


一匹のファイアインプが掌に炎の玉を発生させる



とどのつまり、これが得意攻撃『バーン』である



それをひとりの男に投げつける




「遅いな……」



それをやすやすと避ける男は黒いフードつきのローブをはためかせる


そして鋼色の剣を両手で握りファイアインプに近づく



「くらえ!『連続斬り』!」


基本、片手剣と両手剣でのスキルは変わってくるのだが、今のところ同じスキルを使えるのだ



そしてその男、カイトの放った斬撃は2匹のファイアインプを消しさる



「キキ!」



インプがその鋭い爪で襲いかかる


一匹目の攻撃を剣で受け流すともう一匹がカイトめがけて突撃してくる




「ふんなろ!」


そのまま剣をぶんまわしてインプを吹き飛ばす



インプはファイアインプのように魔法はないがその分HPがある



なのでその一撃だけでは倒れてくれない



それが分かってるカイトは技の体制に入る



「『兜割り』!!」


両手剣用の新技、相手のDFEを下げながらダメージを与える技だ



大きく上に振りかぶって、狙いをつけて振りおろした一撃は、さっき攻撃を受け流したインプに直撃する




「後一体!!」



そしてさらにもう一匹のインプに二連撃を与えると、インプはデータの塵となった







「はぁ…はぁ、上に行くか」




現在、試練の塔でレベル上げをしたカイトのステータスはこれだ



名前 カイト

Lv.43

職業ウォーリア(職業Lv.2)

技 片手剣・両手剣両方使用可能 連続斬りLv.7 回転斬りLv.4 真空波Lv.5 蒼雷斬りLv.3 雷宙斬りLv.2

両手剣専用 兜割りLv.2 コスモブレイクLv.1

スキル 『魔神』

装備 ハルバートLv.1

ブラックローブLv.1






というようにもう少しで上位職のレベルに達しそうであった



そして…




~試練の塔25F~


ダンジョンは基本的に5Fごとにボスがいる


20Fにいたのはデルヘルド、つまりはここには



「もっと強い奴がいんのか…」





慎重に開ける



そこには静かな暗い空間が広がっていた





静かにハルバートを構える


すると





[ボスバトル開始]


「グァアアア!!」



天井を見るとボスの姿と名前が




名前は『グレイトインプ』



つまり、インプのボス、姿も黒いインプが巨大化したような姿



しかし、インプはカイトの半分程度の大きさに対して、グレイトインプはカイトの4倍はある



「いくらなんでもでかすぎだろ…」



グレイトインプがその右手に炎の玉を発生させる



しかしやはりそれもでかい



「グァアアア!」



『バーン』が飛んでくる


そしてそれを冷静によけながら飛び上がってグレイトインプの顔の前へ




「『コスモブレイク』!!」



鋼色の剣が宇宙のように銀河を描く


そして剣を斜めに振り下ろすと一気にグレイトインプのゲージが朱色から紫色に減少する




「さらに!!」


体制を整えて蒼雷斬りの構えをすると



「グガァ!!!」



グレイトインプに吹き飛ばされる



…というか




「なんで……手が4本になってんだよ」



カイトを吹き飛ばしたのはグレイトインプの二つ目の右手




そう、なんと、グレイトインプの腕が二つ増えて


合計四つの手があった



「くそ…やりにくい!」



斬撃を攻撃の隙間を狙って放つがなかなか決定打にはならない


しかし代わりにもらう攻撃がだんだんとHPを削っていく




「くそ…やっぱり攻撃スピードか…」



そういって距離をとって素早く武器をハルバートからライトニング・スラッシャーに変える



それに伴い『兜割り』『コスモブレイク』の技が項目から消えて代わりに『飛雷』が入る




「行くぜ!『飛雷』」


カイトが雷を纏い、そのまま高速移動でグレイトインプの背後に回る




「蒼雷…」


グレイトインプの炎が目の前に迫り急いで避ける


そして急いで切り返すがそこに右手の殴撃が


「くっ……!!」


ギリギリで受け流す



しかしさらにもう既に左手の殴撃が迫っていた



「しまっ…………」



20Fでも感じた死の予感が迫る




「君を、守るっていったよね」



殴撃を受け止めたのは、一本の剣であった


そしてその人物は…




「ユ…リ」




「私が攻撃を防ぐからカイトくんはグレイトインプに攻撃して!」



「で、でも…」



「君は守る!安心して」




ユリの言葉に背中を押されて走り出す





「『蒼雷斬り』」



構えて走り出す



目の前には左と右それぞれ一発ずつの殴撃



しかしそれは十分な必殺技であった



「『スライサー』!!」



ユリの技が発動され剣を振るうと2本の腕に衝撃波が襲う




「今よ!」



「うぉおおお!!」



みるみる増えるコンボ数



蒼雷斬りのLv.は3



全部ヒットした際のコンボ数は……30




「いっけぇえええええ!!」




雷の斬撃は凄まじい音と共に






グレイトインプを消しさった



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